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前へ 「う~ん、この辺りにいるはずなんだけどなぁ・・・」 しずかと別れた後、出木杉は102番道路に来ていた。 出木杉はここであるポケモンを捕まえようとしていた。 「う~ん、ハスボーにポチエナにケムッソ・・・ あいつはどこにいるんだろう・・・」 そのとき、草むらから野生のラルトスが飛び出してきた。 「ラル・・・」 「いたぞ、あいつだ!ミズゴロウ、あいつを捕まえるんだ!」 数分後、出木杉はなんなくラルトスを捕まえることができた。 「ラルトスを育てて、サーナイトに進化させれば戦力になるぞ。」 出木杉は102番道路を後にした。 ──その頃ジャイアンは104番道路にいた。 「やっぱり、ゲームの世界を忠実に再現してるだけあって まだトウカジムには挑戦できないみたいだな・・・仕方ない、このまま トウカの森を通ってカナズミまで行くか。だけどドガース1匹でジムに 挑んでも負ける可能性が高いな・・・よし、戦力になるポケモンを 捕まえよう。」 そう言うとジャイアンは戦力になるポケモンを捜した。 しばらくすると、草むらからマリルが現れた。 「リル!」 「いたぞ、あいつだ!あいつを捕まえればカナズミジムのツツジとも 有利に戦える!ドガース、体当たりだ!」 ドガースはものすごい勢いでマリルに体当たりをした。 「ドガー!」 「リルル~!」 「よし、急所に当たったみたいだな。行け、モンスターボール!」 マリルを入れたモンスターボールは3回揺れ、しばらくすると揺れが 止まった。 「おっしゃー!マリル、ゲットだぜ!」 そのとき拍手の音が聞こえた。 「いやー、見事だったよ。ジャイアン。」 「スネ夫!」 「君のドガース、育ったかい?」 「ああ。バッチリだぜ!現実世界ではお前に勝てなかったけど、 こっちの世界だったらお前にだって勝てる!」 「へぇ~、本当にそう思うかい?だったら、1対1のバトルをしよう じゃないか。」 「ああ!やってやるぜ!」 こうしてジャイアンとスネ夫のポケモンバトルが始まった。 (確かあいつの最初のポケモンはケーシィだったよな・・・ テレポートしか使えないんだから、相性が悪いドガースでも 勝てるはず・・・それにもし、スネ夫の奴がケーシィ以外の ポケモンを捕まえてたとしても俺のドガースはレベルが 高いから勝てる!!) 「よし行け、ドガース!」 「ふっ、やはりドガースで来たか。行け、ケーシィ!」 ジャイアンとスネ夫、ドガースとケーシィがそれぞれ対峙しあう。 「お前、ケーシィ以外ポケモンを持ってないのか?」 「ああ。そうだけど何か?」 「テレポートしか覚えないそいつを使ったって、俺には勝てないぞ。」 「どうだかね・・・ケーシィ、サイコキネシスだ!」 「ば、馬鹿な!?ケーシィがサイコキネシスだと!?」 ケーシィのサイコキネシスを食らったドガースは 一撃で戦闘不能になってしまった。 「どうやら僕の勝ちだね。」 「な、何でだ・・・何でお前のケーシィ、サイコキネシスを・・・」 「フフ、確かにケーシィは『テレポート』しか覚えないけど、技マシンを 使えば話は別だ。世の中金さえあれば何でも買える。僕はある人から、 技マシンを買ったんだ。貧乏な君にはとうていできない芸当だろ?」 「何だと!」 「悪いけど、先を急いでるんだ。君と争ってる暇はない。 じゃあね、ブタゴリラ君。」 そう言うとスネ夫はその場を去った。 「く、くそぉ~・・・」 ──その頃ドラえもんとのび助は102番道路で野生ポケモンを倒し、 自分のポケモンのレベルを上げていた。 「よし、ケムッソ!体当たりだ!」 「ケム!」 ケムッソの体当たりがハスボーにヒットし、ハスボーを倒す。 「やった!ケムッソのレベルが7に上がったぞ!」 のび助が喜んでいると、ケムッソの体が突如光輝き始めた。 「な、なんだこれは・・・」 「これは・・・進化だ。」 「進化?」 「ポケモンはある一定のレベルに達すると進化するんだ。進化することで、 ポケモンは更に強くなる。」 「そうなのか・・・あっ、ケムッソが紫色の蚕みたいなポケモンに なっちゃった・・・」 ケムッソが進化したポケモンはマユルドだった。 「パパさんのケムッソはマユルドになったみたいだね。」 「どういうことだい?」 「ケムッソはレベル7になると、マユルドかカラサリスっていうポケモンの どちらかに進化するんだ。どっちかに進化するかはランダムで決まるんだ。」 「へぇ~、そうなんだ。もしかしてキモリも進化したりするのかい?」 そのとき何処からか女の子の声が聞こえた。 「するわよ。」 声の主はしずかちゃんだった。 「しずかちゃん!」 「こんにちは、ドラちゃん。それにのび太さんのパパさん。」 「どうも・・・」 のび助がしずかに軽く会釈する。 「もしかして、しずかちゃんのアチャモはワカシャモに進化したの?」 「ええ。何なら見せてあげるわ。出てきて、ワカシャモ!」 「シャモ!」 しずかのモンスターボールからワカシャモが出てきた。 「へぇ~・・・中々カッコイイじゃないか。」 のび助はワカシャモを見て、感嘆する。 「僕の可愛いキモリはどんなポケモンに進化するんだろう・・・」 「パパさんのキモリはジュp・・・」 ドラえもんがキモリの進化系を言おうとしたとき、しずかが口を塞いだ。 「待って、ドラちゃん!先に進化を教えちゃったら、楽しみが減るんじゃない?」 「それもそうか・・・キモリの進化のことは黙っておこう・・・」 「僕のキモリはどんなポケモンに進化するのかなぁ・・・今から 楽しみだなぁ~・・・」 のび助はまだ見ぬキモリの進化系に思いを馳せていた。 この後悲劇が起こるとも知らずに・・・ 現在の状況 のび助 キモリ♀LV11(はたく、にらみつける、吸い取る、電光石火) マユルド♂LV7(体当たり、糸をはく、毒針、固くなる) 所持金1万円700円 ドラえもん サンド♂LV13(ひっかく、丸くなる、砂かけ、高速スピン) ポチエナ♀LV8(体当たり、遠吠え、砂かけ) 所持金2000円 スネ夫 ケーシィ♂LV15(テレポート、サイコキネシス、目覚めるパワー氷) 所持金98万9999円 ジャイアン ドガース♂LV17(毒ガス、体当たり、スモッグ、ダメ押し) マリル♂LV4(体当たり、丸くなる) 所持金4000円 しずか ワカシャモ♂LV16(ひっかく、火の粉、二度蹴り、きあいだめ) キャモメ♀LV12(泣き声、水鉄砲、超音波、翼で打つ) 所持金3200円 出木杉 ミズゴロウ♂LV14(体当たり、泣き声、泥かけ、水鉄砲) ラルトス♂LV3(泣き声) 所持金3500円 ≪番外編ママドラ≫ その頃、現実世界ののび太は・・・ 「もう、ドラえもんの馬鹿!何で僕を置いて行くのさ・・・」 自棄になったのび太はDSの電源を入れ、ダイヤモンドをすることにした。 「そうだ!スネ夫に教えてもらったダークライの裏技でもやって みるかな・・・」 のび太はつい先日幻のポケモンダークライを捕まえる裏技をスネ夫に 教えてもらっていた。 スネ夫から聞いた話だったので最初は半信半疑だったが、 後に出木杉からもその話を聞き、ダークライというポケモンが実在することも 知った。 だが、そのとき出木杉にダークライの裏技をするときは 『絶対になぞのばしょでレポートをしてはいけない』と注意された。 「要は『なぞのばしょ』でレポートをしなきゃいいんだよね・・・ えっと確かダークライに会うためには、まず225歩歩いて・・・ あれ?何だか眠くなってきたなぁ・・・」 この野比のび太という少年、とにかく昼寝が大好きで暇さえあれば 昼寝をする。 そしてのび太はDSの電源を点けたまま、寝入ってしまった。 そこに母の玉子がおやつを持ってきてやってきた。 「みんな、おやつよ・・・あら?パパやドラちゃん達、何処に行っちゃったの かしら?のび太、のび太!起きなさい!」 玉子はのび太を起こして、のび助達が何処に行ったのか聞こうとしたが、 のび太は中々起きない。 それもそのはず、のび太は0.93秒で眠りに就くことができるのだ。 「仕方ないわね・・・起きたらパパ達が何処に行ったのか聞きましょう・・・ それにしてもまたこの子ったら、ゲームの電源を入れたまま寝ちゃって・・・」 玉子はDSの電源を切ろうとしたが一瞬思いとどまった。 「そういえば、この前勝手にゲームの電源を切ったらのび太に怒られちゃった のよね・・・確かレポートを書いてないとか何とかで・・・」 玉子は前回のび太に起こられたことを思い出し、メニューを開いてレポートを 書くことにした。 あろうことに玉子は『なぞのばしょ』でレポートを書いてしまった。 その後起きたのび太に泣きつかれたのは言うまでもない・・・ さて、その頃のび助達はトウカシティに来ていた。 「私はこれからトウカの森に行くけど、ドラちゃん達はどうするの?」 「僕達はもうちょっとポケモンのレベルを上げてから先に 進むことにするよ。ねぇ、パパさん?」 「ああ。」 「そう。じゃあこれでお別れね。また会いましょう。」 「うん。」 のび助とドラえもんはしずかと別れた。 「さて、僕達は102番道路に戻って、もうちょっとポケモンのレベルを 上げてから先に進もう。」 「そうだね。」 ──1時間後、102番道路・・・ 「やった!サンドはレベル16、ポチエナはレベル13になったぞ。 パパさんはどう?」 「僕かい?僕のキモリはレベル15、そしてマユルドはレベル9だよ。」 「すごいね。2体ともあと1レベルで進化するよ。」 「本当かい?いよいよキモリ達の進化が見れるのか。楽しみだなぁ・・・」 そのとき突然野生のグラエナが現れた。 「グルルゥ・・・」 「大変だ!野生のグラエナだ!」 「グラエナ?」 「ポチエナの進化系でポチエナよりもはるかに強いんだ!でも何で・・・ 102番道路に野生のグラエナなんていないはずだけど・・・」 「グラァ!」 グラエナはいきなりドラえもんに襲い掛かってきた。 その拍子にサンドとポチエナが入ったモンスターボールを、 弾き飛ばされしまった。 「し、しまった・・・サンドとポチエナが入ったモンスターボールが・・・」 「グルァア!」 グラエナはドラえもんを押し倒した。 「うわ!や、やめろ・・・」 「大変だ!このままだとドラえもんが・・・何とかしないと・・・ キモリ、マユルド!ドラえもんを助けるんだ!」 のび助のモンスターボールからキモリとマユルドが出てきた。 「マユルド、糸をはく!」 マユルドの糸をはくにより、グラエナの動きが鈍くなった。 そのおかげでドラえもんはグラエナから逃げ出すことができた。 「はぁ、はぁ・・・助かったよ。ありがとう、パパさん。」 「いいんだよ。それより何とかしてあいつを倒そう! キモリ、はたく!マユルド、毒針!」 「サンド、ひっかく!ポチエナ、体当たり!」 のび助とドラえもんのポケモン達の総力戦により、何とかグラエナを 倒すことができた。 「やった!・・・勝ったぞ!」 のび助は喜ぶ。 「それにしても・・・何でこんな所に野生のグラエナが・・・」 ドラえもんが考えていたとき、のび助のキモリとマユルドが光輝き始めた。 「ド、ドラえもん・・・・これってもしかして・・・」 「うん。どうやら進化が始まったみたいだ。グラエナを倒したことで、 レベルが上がったんだ。」 キモリとマユルドはジュプトルとドクケイルにそれぞれ進化した。 「ジュプ!」 「ドク!」 「・・・ぼ、僕の可愛いキモリとマユルドがぁ~・・・」 のび助はジュプトルとドクケイルを見て、気絶してしまった。 「パパさん!しっかりしてパパさ~ん・・・」 現在の状況 のび助 ジュプトル♀LV16(はたく、連続斬り、吸い取る、電光石火) ドクケイル♂LV10(体当たり、糸をはく、毒針、念力) 所持金1万円700円 ドラえもん サンド♂LV16(ひっかく、スピードスター、砂かけ、高速スピン) ポチエナ♀LV13(体当たり、遠吠え、砂かけ、噛み付く) 所持金2000円 しずか ワカシャモ♂LV16(ひっかく、火の粉、二度蹴り、きあいだめ) キャモメ♀LV12(泣き声、水鉄砲、超音波、翼で打つ) 所持金3200円 スネ夫、ジャイアン、出木杉は不明。 その頃スネ夫はトウカの森に来ていた。 「ユンゲラー、サイコキネシス!」 「ぼ、僕のツチニンが~・・・」 スネ夫はトウカの森のトレーナーを倒し、ポケモンのレベルアップを 行なっていた。 ケーシィもすでにユンゲラーに進化し、新しくスバメもゲットしていた。 しばらく虫取り狩りをやっていると出木杉がやってきた。 「やぁ、スネ夫君。」 「出木杉!」 「君のポケモンの調子はどうだい?」 「僕のポケモンかい?ユンゲラーはレベル20になったし、 新しく捕まえたスバメももうレベル14だ。」 「そんなにレベルが上がってるならカナズミジムは楽勝で攻略 できるんじゃないのかい?」 「ああ。だけど、もうちょっと僕はここでレベルを上げるよ。」 「そうか・・・じゃあ僕は先に行くよ。じゃあね。」 出木杉はスネ夫に別れを告げ、トウカの森を出ることにした。 しばらく歩いていると1人の男性と会った。 「ねぇ、君。キノココってポケモン見なかった?おじさんあのポケモンが 大好きなんだよ。」 「さぁ・・・?この辺では見てないですが・・・」 「そうか・・・」 そのとき青い服を着た男が現れた。 「やいお前!その書類をよこせ!」 「ひ、ひぃ~・・・君、助けてくれ~!」 男性は出木杉の後ろに隠れた。 (これは・・・トウカの森でのアクア団とのバトルのイベントか・・・ なるほど、スネ夫君はこのイベントをやりたくなかったから、 ずっとあそこに留まっていたのか・・・確かにこの後のおつかい イベントは色々めんどくさいからね・・・仕方ないな・・・) 「僕が相手してあげますよ。」 「なんだと!?この生意気な糞ガキめ!ポチエナ、相手をしてやれ!」 「ヌマクロー、水鉄砲!」 出木杉のヌマクローは一撃でアクア団のポチエナを倒した。 「く、くそぉ~!覚えてろよ!」 アクア団の男は捨て台詞を吐き、その場を後にした。 「ありがとう君!お礼にスーパーボールをあげるよ!じゃあね!」 出木杉はキノココを捜してた男とも別れた。 「はぁ・・・この後のおつかいのイベントも全部僕がやんないと いけないのかな・・・」 出木杉はため息をつきながらトウカの森を後にした。 「ヒヒヒ・・・面倒なことは全部他の奴らに任せて、僕はひたすら自分の ポケモンを強くする。僕ってば何て頭がキレるんだろう!」 後にはほくそ笑んでいるスネ夫の姿があった・・・ ──その頃、トウカの森入り口付近にジャイアンはいた。 彼もまた虫取り狩りをすることでポケモンのレベルを上げていた。 「マリル、水鉄砲だ!」 「う、うわぁ~僕のツチニンが~・・・」 「やったぜ!ん?俺のマリルが光り輝いているぞ・・・」 マリルはマリルリに進化した。 「マリルリに進化したのか!やったぜ!」 そこにしずかがやって来た。 「やるじゃない、剛さん。」 「おう、しずかちゃんか!ポケモンの調子はどうだ?」 「まぁまぁよ。剛さんはどう?」 「俺か?俺は絶好調だぜ!」 「そう・・・じゃあ私はこれで失礼させてもらうわ。」 「そうか・・・じゃあな!」 しずかはジャイアンと別れ、トウカの森の奥へと進んだ。 その途中多くのトレーナーと戦った。 しかししずかはそのトレーナー達に違和感を感じていた。 「おかしいわね・・・この世界は『ポケットモンスターエメラルド』の 世界観を忠実に再現してるはずなのに・・・けいかんのりょうつ、だいおうの デデデ、そしてがっきゅういいんのまるお・・・ゲームにはあんな人達、 いなかったわ・・・一体、何が起こってるのかしら・・・」 同じ頃ジャイアンも謎のトレーナー達の登場に違和感を覚えていた。 「一体何なんだ!?たんていのコナンに、えかきのアドレーヌ、 それにおぼっちゃまのはなわ、あんな奴らゲームにいなかったはずだが・・・」 しずかとジャイアンは違和感を感じながらもトウカの森を抜け出した。 それから30分くらい経った後、のび助とドラえもんもトウカの森に来ていた。 彼らは2人の中年男性と戦っていた。 「ドクケイル、念力!」 「サンド、ひっかく!」 ドクケイルとサンドの攻撃が相手のポケモンにそれぞれヒットし、 相手のポケモンは倒れた。 「く、くそぉ~、負けちまったぜ・・・」 「やった!勝ったぞ!」 のび助は喜んだ。 進化したジュプトルやドクケイルにもすっかり慣れていた。 「いや~、それにしても僕みたいな中年トレーナーが他にもいたのか・・・ 感激だなぁ・・・」 のび助は自分と同年代のトレーナーに会えて、喜んでいたが ドラえもんの顔は暗かった。 「どうしたんだい、ドラえもん?そんな暗い顔して・・・」 「おかしいな今のトレーナー達・・・さけずきのヒロシに、 あしがくさいひろし・・・この世界はゲームに忠実なはずなのに 何であんなトレーナーが・・・」 「ゲームと全く同じ世界じゃつまらないよ。そんなに気にしなくても いいんじゃないのかい?」 「そうかなぁ・・・さっきの野生のグラエナの件といい、何か 気になるなぁ・・・」 ここで悩んでいても仕方ないのでドラえもんとのび助は、 トウカの森を出ることにした。 しかし彼らはまだ気づいていなかった。 この世界の異変に・・・ 174 :パパドラ ◆MFxUPJ8XuQ :07/01/28 19 47 09 ID 4w9+epJE 現在の状況 のび助 ジュプトル♀LV17(はたく、連続斬り、吸い取る、電光石火) ドクケイル♂LV12(体当たり、糸をはく、毒針、念力) 所持金1万円1500円 ドラえもん サンド♂LV17(ひっかく、スピードスター、砂かけ、高速スピン) ポチエナ♀LV14(体当たり、遠吠え、砂かけ、噛み付く) 所持金3700円 しずか ワカシャモ♂LV19(ひっかく、火の粉、二度蹴り、きあいだめ) キャモメ♀LV15(泣き声、水鉄砲、超音波、翼で打つ) 所持金4500円 スネ夫 ユンゲラー♂LV20(テレポート、サイコキネシス、目覚めるパワー氷) スバメ♂LV14(つつく、泣き声、電光石火、翼で打つ) 所持金99万9999円 ジャイアン ドガース♂LV20(自爆、体当たり、スモッグ、ダメ押し) マリルリ♂LV18(体当たり、丸くなる、水鉄砲、転がる) 所持金5500円 出木杉 ヌマクロー♂LV19(体当たり、泥かけ、水鉄砲、マッドショット) 所持金4000円 次へ
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前へ ドラえもんはそう言い、部屋の中に入ってきてパチンと灯りのスイッチを入れた。 部屋が一気に明るくなり、人型、ダルマ型の二つの影のシルエットが出来る。 人型の影の口が動く。 のび太「いや、僕も今来たばかりだよ。 っていうかなんだい? 僕を突然呼び出して。」 のび太は言った。 ドラえもん「まあまあ。 二人っきりで話したい事もあるもんだよ。 まあなんだい。これでも食べて機嫌直してよ。 チョウジ特産のいかりまんじゅう。美味しいよ。」 ドラえもんはのび太をなだめながら、自分の手の様に丸いまんじゅうを差し出す。 のび太は怪訝そうな顔をしていたが、やがてそれを手に取り、口に入れた。 ドラえもんは満足そうな笑顔を浮かべ、話を切り出す。 ドラえもん「のび太君。 君の望み通りロケット団の連中の被害は最小限に抑えたよ。 負傷者はたくさんいるけど死者はコウただ一人だ。」 のび太は口をもぐつかせながら話を聞く。 のび太「それは良かった。 敵も味方も傷つく人は少ない方がいいもんね。 まあ、コウっていう人は残念だったけど……」 のび太はまんじゅうを呑み込み言う。 その時、ドラえもんの目がキラリと光った。 ドラえもん「そう! 話はコウについての事なんだけど……。 くだらないと思うけど少しで良いから聞いてくれないかい?」 ドラえもんが言う。 話し方は穏やかだが、何か、威圧感というか、「聞かなければただじゃおかない」。そんな空気をかもしだしていた。 それを感じてか、感じずか、のび太は椅子に深く腰をかけ、話を続けてのジェスチャーをする。 ドラえもんはそれを確認し、礼を言って話し始めた。 ドラえもん「まず、僕が不自然と思った点の一つ、コウの死に方から話していこう。 以前にも話したと思うけどこの世界の人間は、外部からの人間、すなわち僕らから直接的でも間接的でも、何らかのフラグを立てられなければ、「勝手に」死亡したり居なくなったりするのは有り得ないんだ。 簡単に言うと、 1・僕らが死ぬ様に仕向ける。 2・僕らが直接殺害する。 以上の二点以外の理由で、キャラが死ぬのは有り得ないという事だよ。 そしてコウは殺されたのではなく、自らの不注意からの死亡。 それは1の「何者かがコウが死ぬ様に仕向けた。」ということを示唆しているのは分かるね?」 ドラえもんに訊かれ、のび太は頷く。 ドラえもんは続けた。 ドラえもん「そして、その死亡フラグを満たせるのはゲーム外の人間だけだから、コウが死んだフラグを立てたのは僕らの誰かか、もしくは時間犯罪者ということになる。 そしてそのフラグを立てたのは十中八九時間犯罪者だろう。 以上の事からある事実が浮かび上がる! 時間犯罪者はあの日、コガネ内でコウに遭遇しているということだ!」 ドラえもんの声が静が支配するこの部屋に響く。 のび太が何事か口を開こうとした。 声が裏返りそうで出る気がしない。 のび太は爪を噛む。 暗がりでよく見えないが、鬼人の様な目付きで相対している。 のび太の反応を待たず、ドラえもんは続ける。 ドラえもん「だが、ここでまたある疑問点が浮上する。 それは「果たしてあの完璧な包囲網とロケット団の見張りをかいくぐり、コガネ内に侵入できるか?」ということ。 答えはほぼ不可能。 皆コガネに内に戻った奴は居ないと言っている。 故にコガネには幹部と僕らしか居なかった事になる。 僕はラジオ塔前に居たしからコウに接触するのは不可能。 ジャイアンもスネ夫も幹部と闘っていたから不可能。 すると、コガネ内にいた人物でアリバイが無く、コウと接触出来るのは……」 ドラえもんはのび太を睨んだ。 ドラえもん「君しか居ないんだよ………のび太君。」 のび太「何!?ドラえもんは僕が時間犯罪者って言いたいの!?」 のび太は膨れっ面をして言う。 まだ………まだ誤魔化せる。決定的な証拠は無い。 のび太は爪を噛み続ける。うっすら血が滲んでいた。 ドラえもん「いや、君が時間犯罪者と言ってる訳じゃない。 ただアリバイが無いからあの日何をしていたのか聞きたいんだ。」 ドラえもんが言ってくる。 のび太「………場所何て分からないよ。迷ってたんだから……。」 のび太は小さく答えた。 ドラえもんが畳み掛けてくる。 ドラえもん「誰とも会わなかった?戦わなかった?」 のび太「会ってないよ。戦ってないよ。」 ドラえもん「ふーん。 誰とも会わなかったの。おかしいなあ。 じゃあさ、君の首の後ろにある傷。 それはどうやって出来たの? 何処かにぶつけた様な傷じゃない。 何か鋭利な刃物で切り裂かれたみたいだね。」 のび太「なっ………!」 やられた。 のび太はそう思った。 ドラえもんはのび太に歩み寄る。 ドラえもん「その傷は侵入前には無かった。 君、絶対中で誰かと戦ってるよね? 嘘をついた理由。今度はそれを聞かせて貰うよ。 まあ、理由は分かりきっているけどね。 君は僕の策にハマったんだよ。」 言い逃れ出来ない。 のび太はそんな状況に陥った。 のび太はポケットに手を突っ込み暫し黙っていた。 そして小さくポツリと言った。 のび太「………だから。」 ドラえもん「は?聞こえない」 最初、ドラえもんは聞き取る事が出来無かった。 しかし、のび太の中でプツンと何かがふっ切れ突然狂った様に笑いだした。 そして今度ははっきり聞こえる様に言った。 のび太「俺が……俺が時間犯罪者だからだよ。 ドラえもん。」 俺は時間犯罪者だ。 のび太の冷たい声、それに伴う薄気味悪い笑いが室内に響く。 目付き、顔付き、かもしだすオーラ。全てがのび太少年のそれとは違う。 間違い無い。正真正銘、コイツは時間犯罪者だ。 今まで求めていた敵。それに辿り着いたドラえもん。 丸い額にはうっすら汗の様な物が見える。 身構えるドラえもんに、のび太が言った。 のび太「ドラえもんよ……。 まあ、そう身構えなさんな。とりあえず、一つ話をさせろよ。」 ドラえもん「……話はこのままで聞く!」 のび太が言うが、ドラえもんは臨戦体制を崩さない。 手にはボールが握られている。 今にも攻撃を開始しそうな勢いだったが、ドラえもんがそれを実行することは無かった。 のび太の口から思いもよらない衝撃的な言葉が飛び出したからだ。 のび太「おお、恐えなあ。 まあ、俺の話を聞いてくれ。 お前の言う「遠隔で人を殺す方法」を教えてやるよ。」 ドラえもん「なにッ?」 思わずドラえもんも足が止まる。 のび太はキシシシシシと笑った。 自分の会話のペースに相手をひきずきこめれば完璧に有利になれる。 それをのび太は熟知していた。 のび太『もう殺すのは確定だから別に見せても構わないだろう。』 のび太は机からノートを取り、ドラえもんに見せる。 のび太は言った。 のび太「全てのタネはこのノート。 信じられねえだろうが、このノートに人の名前と手持ちポケモンを書けばソイツは死ぬ。 死因、死亡時間も書けばその通りになる。 便利だろ?」 ドラえもんのドングリ眼が見開かれる。 にわかには信じ難かった。 そんなものは22世紀にも存在しない。 だが、それは高確率で本当の事だろう。 そう考えれば、しずか、コウ、ミカン、ヨシト等の死亡が全て納得のいくものに変わる。 そして自分達が生きているのも。 ドラえもんはのび太の言葉の衝撃に驚きを隠せなかった。 しかし、その驚きは次第に怒りに変わる。 コイツはゲームとはいえ、その殺人ノートでしずかちゃんを殺した。 スネ夫、ジャイアンにも恐怖を与えた。 目の前にいるのび太はやはり消されてすり変わっているのだろう。 と、言うことはコイツはのび太の命も奪った事になる。 ドラえもん「絶対に許せない!」 ドラえもんは怒りを爆発させた。 そしてその怒りにより青い顔はトマトの様に赤くなる。 ドラえもん「許せなーい!!絶対に許せなーい!」 ドラえもんはボールに手をかける。顔は鬼の様な形相。 しかし、それに臆する事なくのび太は言った。 のび太「キシシシシシ。今更もう手遅れだよ。 お前の名前は……」 のび太は自らのポケットをまさぐる。 そして一枚の紙を取り出した。 のび太「既にこれに書いてあんだよ!キシシシシシ……。」 のび太が取り出した紙。 それは先程書いていた名前の未完成なノートの切れはし。 しかし、今のそれは血の濁点が振られ完全な物になっていた。 ドラえもんのは青ざめ、元の色を取り戻した。 ドラえもんは力無く膝をつく。 のび太はゲンガーを繰り出し言った。 のび太「お前に残された時間はあと10秒。おっと、自分はロボットだから効かないなんて甘い考えを抱くなよ。 死、終わりは平等。 これはこの世の全ての物に言える事だ。」 ノートの効果発揮まであと、5秒。 4秒。 3秒。 2秒。 1秒。 0。 のび太「時間だ。死ね。」 ………………………。 のび太「?」 時間は間違い無く40秒経った。 ドラえもんは普通なら死ぬハズ。 しかし何故。何故。 のび太「何故テメエは………何故テメエは死なねえんだあああ!!!!」 のび太の叫びが響く。 信じられ無かった。 確実に書いたのに生きているハズが無い。 でも、目の前の青狸は死ぬどころか、苦しむ様子さえも見られない。 のび太『ヤバイ。ここまでバラしたのに何故死なない!』のび太は焦る。 ドラえもんも訳が分からない。 ドラえもん『奴の驚きっぷり。かなりイレギュラーな事態なんだろう!』 ドラえもんはこれを千載一遇のチャンスと考えた。 ドラえもん「うがあああああ。」 ドラえもんはのび太に飛びかかる。 ドラえもんの球状の手がのび太の顔面に伸びようとしたとき、のび太は我に帰った。 のび太「安物ロボットの癖に俺に触れんじゃねえええッ! シャドーボールだ!」 のび太の本体は、ドラえもんに向けて漆黒の球を放った。 スネ夫「ジャイアン、あれ、どういう事だと思う?」 宴の中、とうとう住民から相手にされなくなったスネ夫はジャイアンに話しかける。 ジャイアン「は?はには?はんのほろら?」 それを聞くジャイアンの口の中には大量の食べ物が詰め込まれている。 これではまとも会話にならないので、スネ夫は先にそれを呑み込むように促す。 口の中のを物を異に収めたジャイアンは下品なゲップを上げ、言った。 ジャイアン「で、何のことだ?」 スネ夫「さっきドラえもんが言ってた事だよ!」 ジャイアン「ああ、のび太が時間犯罪者だとかいうアレか。」 ジャイアンは、興味は無いよとばかりに呟き、食事に戻った。 スネ夫「……………能無しが。」 実は二人は、既にドラえもんから二つの事を言われていた。 一つ目はのび太が時間犯罪者であるかも知れないということ。 二つ目は、今日を境にドラえもんが行方不明になる、若しくはドラえもんが明らかに誰かに襲われて壊れているのを発見した場合、のび太を時間犯罪者として優先的に疑え、というものである。 ジャイアンはそれを笑い飛ばしたが、スネ夫は正直それに何処か思い当たる節があった。 なんというか頭が良くなった、そんな感じである。 だが、その疑念も実際はあって無いような物。 しかし、有り得ない事では無いのでとりあえず注意する必要はあると思い、ジャイアンに相談しようとした訳だ。 しかし、そのジャイアン。 食事に必死でスネ夫の話を聞いてくれない。 今も軽くあしらわれたばかりである。 スネ夫「ジャイアン、ジャイアン?」 話をしたいスネ夫はジャイアンの背中を擦り呼び掛ける。 しかし、食事中のジャイアンは止められない。 ジャイアンはスネ夫に一発裏拳を食らわすと スネ夫「ボッ!」 と言いスネ夫はその場に倒れた。 ジャイアンは依然と栄養補給を続ける。 スネ夫「イテテテテ…………」 スネ夫『このゴリラいつか殺す』 スネ夫は鼻を押さえて立ち上がる。 鼻からは鼻血が出ている。拭かねば。 スネ夫がティッシュを探していると、誰かが手を差しのべてきた。 「鼻血が出てるよ。はい、ティッシュ。」 スネ夫「ん?ああ。」 スネ夫はなんの違和感も無くそれを受取り、鼻に詰め鼻血を止める。 一通り作業が終わったスネ夫は礼を言うために顔を上げた。 スネ夫「ありが……わわっ!」 スネ夫は一風変わった叫びを上げると目の前の人物の名前を言った。 スネ夫「のっ、のび太!!」 スネ夫は思わず後退りし、唾を呑み込む。 噂をすれば影。 そんな諺がぴったりな状況だった。 しかも、こののび太、心なしかいつもののび太と違う気がする。 のび太は後退りするスネ夫を追う様に一歩こっちに踏み出してくる。 のび太に今の話を聞かれたかな? もしも、もしも聞かれていて、もしもドラえもんの考え通りなら……。 ケサレル。 スネ夫「うああああッ!」 恐怖によりスネ夫は後ろに飛び退いた。 その勢いで尻餅をつく。 ジャイアンはまだ気づいていないようだ。 のび太は尚も近寄ってくる。 そしてスネ夫にのび太の手がのびる。 スネ夫『マッ、ママァァーッ!』 スネ夫は目を瞑った。 のび太の声が静かに響いた。 のび太「スネ夫……。ティッシュ返して。」 スネ夫「へ?」 スネ夫はふぬけた声を上げた。 のび太は更に手をつきだす。 のび太「返してよ、ティッシュ。」 スネ夫「ええ、ん、ああ。 ほら。」 予想外(?)の言葉に一瞬動揺したスネ夫。 おぼつかない手付きでティッシュをのび太に返す。 のび太にそれを渡すとき、スネ夫はある者の存在に気づいた。 真ん丸二頭身の体に青色ボディ。 それは間違い無く スネ夫「ドラえもん……。」 だった。 スネ夫を見下ろしのび太は言う。 のび太「スネ夫さ、なんで僕にそんなにヒビってるの? あ、まさか…… 僕の事を時間犯罪者と思ってるの?」 スネ夫はその質問に目が泳いだ。 そんな単刀直入に言うとは。 なんと答えればいいのか流石のスネ夫も分からない。 黙り込むスネ夫の返答を待たず、のび太は言った。 のび太「大丈夫だよ。 さっきドラえもんと話したんだ。誤解はすっかり解いたよ。 ねぇ、ドラえもん。」 ドラえもんはコクリと頷く。 スネ夫は予想だにしない展開にポカーンとしていた。 のび太「あ、それだけ言いに来たから、じゃ、行こう。ドラえもん。」 のび太はドラえもんを連れて去って行った。 スネ夫はただそれを呆然と見つめることしか出来なかった。 スネ夫達のいる場所から少し離れた所で、アカネはいかりまんじゅうをほうばっていた。 そして、彼女の手が19個目のまんじゅうに伸びた時、あることに気付いた。 アカネ「あれ?ウチのボールが一個足りん……」 次へ
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前へ ドラえもん「おーい!のび太くーん!!」 ジャイアン「スネオー!生きてたら返事しろー!」 2人は海で遭難したのび太とスネオ探しに没頭し、いつの間にか双子島まで来ていた ジャイアン「おっ!双子島じゃねえか、暇つぶしにフリーザーでも捕まえに行くか」 ドラえもん「何言ってるんだ!のび太君とスネオ君はどうなる!?」 ジャイアン「別に2人が居なくてもドラえもんが俺様の部下になれば良いんじゃね?」 ドラえもん「冗談じゃない!ゴリラのペットなんて飼えるわけがないだろ!」 ジャイアン「うるせえ狸!!ペットはどっちだ!もう良い俺様一人で行く!」 そう怒鳴り散らし、ギャラドスから降りて双子島内部に行ってしまった ドラえもん「コラ!待てえ!」 暴走するジャイアンを止めるためドラえもんもジャイアンを追いかけ、 双子島内部に進入した ジャイアン「見ろよドラえもん、此処の川は外の海と繋がってるみたいだぜ、 もしかしたら此処にのび太達流されたのかもな」 ドラえもん「まさか・・・そんな上手い話あるわけが・・・あ、あれは!?」 暗闇の向こうに何か動く人影が見えたような気がした ドラえもん「のび太君達だ!のび太くーん!」 否定していたくせに人影を勝手にのび太と決め付け狂喜するドラえもん、 興奮状態で影に飛びついた ドラえもん「やっぱりのび太君だ!この感触、間抜けな顔・・・ 少し小さくなった気もするけどどう見てものび太君だ!」 喜び叫びながらのび太に頬擦りするドラえもん、だが・・・ ジャイアン「良く見ろドラえもん!それはのび太じゃねえ・・・ヤドンだ!」 ドラえもん「へ・・・?まさか・・・」 腕で涙を拭い、再び目を近づけて見た 無残なことに人影はジャイアンの言うとおりのび太でななくヤドンだったのだ のび太「ドラえもん・・・」 ドラえもん「はっ!のび太君!?」 更に不運なことに、この場面でドラえもんは双子島で迷っていた のび太+氷漬けスネオに遭遇してしまったのだ のび太の目には僅かに涙が溜まっている のび太「ドラえもん・・・君本当に僕とヤドンを・・・」 ドラえもん「ち、違うんだよのび太君、確かにゲームではヤドンに『のびた』って ニックネームつけてたけど・・・はっ!」 のび太「う・・・嘘だろ?ねえ!嘘って言ってよ!」 ドラえもん「・・・・・」 黙ったまま俯いている、うっかり事実を漏らしてしまったと言う顔だ その反応で全て悟ったのび太、友の残酷な仕打ちに目から滝のように涙が溢れた ドラえもん「ごめん!許してくれのび太君・・・ こんどからクサイハナに『のびた』にするから・・・」 のび太(・・・現実世界に帰ったらスリープに『ドラえもん』って 名前つけてやる・・・) 密かにしょうもないこと決意するのび太、どうやら2人とも同レベルのオツムらしい ジャイアン「さ、さあ早く此処を出ようぜ!何か此処寒いからな」 気まずい雰囲気を宥め、抜け殻のようになったのび太とドラえもんを 無理やり外に連れ出した 更に空気の読めるジャイアンは別の話題を作るのだった ジャイアン「そういやよお・・・何でスネオの奴凍ってんだ? しかも股間濡らしながら」 のび太「ああそうだ、フリーザーが凍らせちゃったんだっけ・・・」 この発言に2人が食いつく ドラえもん「え!フリーザーと戦ったの!?それで結果は?」 のび太「ふふん、これが目に入らぬか!」 格さんが印篭を出すかの如く、 腰からフリーザー入りのモンスターボールを取って見せた ドラえもん「す、凄いや!」 ジャイアン「うおお!やっぱ本物で見ると輝いてらあ!」 誰ものび太が捕獲したことを褒めないのが何とも言えない そして、今にも昇天しそうなスネオを無視し、 しばらくフリーザーの展覧会が始まるのだった セキチク南海岸 しずか「ふぅ、やっと海まで来たわ・・・」 いつも皆より先に進んでいるはずのしずかは4人に出遅れ、 これから海を渡るところだった 勿論理由はある、無意味な行動をして遅れるような真似はしずかは絶対しないのだ しずか「この子を手に入れるので結構時間食っちゃったけど・・・ まあそれに等しい利益も得られたわね」 静かに笑うとしずかの言う「この子」を海に向かいボールから出した 海に現れたのは青色の体にネッシーのような形をしたポケモン・・・ラプラスだ しずか「さあラプラス、さっき教えた技で海を行くわよ・・・波乗り」 ラプラスはしずかを背に乗せると、陽気に海を駆け出した そう、しずかが出遅れた理由はこのラプラスを手に入れるためだったのだ 他の4人は忘れていたがシルフカンパニーにはラプラスをくれる社員が居る これを忘れなかったしずかはジム戦を終えた後、 シルフに行きラプラスを貰ったのである 波乗りで移動するのに便利と言う理由もあるが一番の理由はラプラスの能力である おそらく初代ポケモン最凶技、吹雪でも覚えさせるのであろう そうすれば間違いなく強力な人材になる、しずかの頭は既に先を計算しているのだ 因みに彼女は怪力の技マシンも取りに行ったため、多少それも影響している だが金の入れ歯を持っていないしずかが どうやって園長から秘伝マシンを貰ったのだろうか? しずか「ふふ、全くサファリの園長がエロオヤジで助かったわ」 …どう言った裏技を使ったのかは追求しないことにしよう しかしこれで最強しずかパーティのメンバーも増えたわけである その実力はひょっとしたら伝説鳥、フリーザーを手にしたのび太、 根性ブリーフジャイアンも軽く凌駕するかもしれない・・・ 視線を再び4人組に移そう 4人は双子島を出て、現在進路をグレンへ向け波乗りで移動中である のび太のギャラドスの背では・・・ ジャイアン「うあわ!かっけえ!良いなあのび太の奴」 ドラえもん「ゲームでもフリーザーは強ポケだったからね」 のび太「そうだろう、そうだろう、 そしてそのフリーザーを捕まえるため僕は勇敢にもフリーザーに攻撃してさ・・・」 羨ましそうにフリーザー入りのボールを見続けているドラえもん&ジャイアン 誰も聞いていないのに誇らしげにフリーザーを捕まえた時の 武勇伝を語るのび太(多少捏造あり) そして・・・一人自分のカメックスの背で腕組みをして この状況を恨めしそうに見ているスネオ スネオ(糞!本当なら僕があの場に立っているはずなのに あの低俗猿のせいで・・・) 歯軋りをしながらのび太を睨んでいる こいつはのび太に助けられたと言う恩義を忘れているのだろうか? 因みに今まで氷漬けだったこいつがいつの間にか動いているが その緯線はジャイアンの手持ち、リザードンの火炎放射で 氷を溶かして救出してもらった その際、氷が解けてからもしばらく火炎放射で炙り続けられたので火達磨になり、 炎で苦しむスネオを見てジャイアンは爆笑、 十分スネオの醜態を堪能した後ドククラゲのハイドロポンプで消化した 無論、スネオはいつかこのゴリラを絞め殺してやろうと誓った スネオ(今に見てろよハエども!フリーザーは逃したがまだサンダー、 ファイヤーが居る、こいつ等を捕獲してトップに成り上がってやるぜ!) と、声に出せない叫びを上げた スネオ(勿論狙うはサンダーだ、ファイヤーはうんこ並みだもんなあ、 戦力にするなら誰でもサンダーを取るよねw) 残り二鳥の内、スネオはサンダーに狙いを定めた ファイヤーのしょぼさは皆知っているから当然であろう こうしてスネオは欲望の野心を抱き、 一刻も早くこいつ等を見下して優越感に浸りたいと考えた それこそが小悪党、骨川スネオの生き甲斐である グレンタウン海岸 ジャイアン「やっと来たぜグレン!やっぱ陸は良いなあ!」 のび太「海では散々だったからね」 ドラえもん「それじゃあまずポケモンセンターに寄ろうか」 ポケモンセンター のび太「それで・・・これからどうするの?」 ドラえもん「どうするも何もグレンジムの鍵を ポケモン屋敷に探しに行くに決まってるだろう」 のび太「はあ・・・面倒くさそう・・・どうしてジムの鍵が 屋敷になんかあるんだろう・・」 ドラえもん「そんなのゲーム開発者に聞いてよ、僕が知るわけないでしょ」 スネオ(しめたぞ!こんな時こそこいつ等馬鹿を利用しなくちゃ) 策士スネオの目が輝きだした スネオ(こいつ等は単純だから簡単に僕の言いなりになる・・・ そしてこいつ等をポケモン屋敷に行かせている内に僕はこいつを・・・) スネオの手には隠すように貝の化石が握られている 彼はこのグレンに来るのを待ち遠しく感じていたに違いない 何故なら貝の化石はこのグレンで復元することができるのだ ドラえもん「じゃあそろそろポケモン屋敷に行こうか、残り日数も後1週間だしね」 スネオ「ちょっと待って、悪いけど僕屋敷には行けないんだ・・・」 ドラえもん「え、どうして?」 スネオ「え~と・・・その、ちょっと用事があるんだよ・・・」 ドラえもん「そっか・・・じゃあ仕方ないね、スネオ君を抜いた3人で行こう」 スネオ(ははっ!思ったとおりの馬鹿正直っぷりだwこれで大成功・・・) だが、スネオの策は思わぬ事態で失敗となってしまった ジャイアン「待て、悪いが俺様もちょっと用事があるから行けねえぜ」 スネオ「ええ!?何で!?」 ジャイアン「決まってるだろ!この貝の化石と甲羅の化石を復元すんだよ」 ジャイアンの両手には2つの化石が握られている 一つは甲羅の化石、もう一つは貝の化石・・・ではなくただの石ころである だがジャイアンはこの石ころを貝の化石と信じ込んでいるのだ スネオの策略で騙されているのだが 脳まで筋肉でできているこの男が気が付くはずもない 陽気なジャイアンとは裏腹にスネオの顔は恐怖で青ざめていた ポケモン屋敷 屋敷に入ってから1時間ほど経っているが未だ2人は鍵を手に入れていない ドラえもんが悪いわけではない、むしろ足を引っ張られている・・・ その足枷は無論この男だ のび太「ドラえも~ん・・・もう足が・・限界だよ~」 ドラえもん「それ20分前も言ってたよ・・・そして休憩30分も取ったはずだよ」 のび太「そんなこと行っても、ここ広いし・・・」 ドラえもん「さあ、諦めて腰を上げて、早く探さないと・・・ さっきも言ったけど残り日数が少ないんだから」 のび太「先に行ってて・・・僕少し休んでく」 ドラえもん「良いけど君これから先の道知ってるの?」 のび太「何となくだけど覚えてる、だから大丈夫だって・・・」 とても安心できるような言い方ではないがドラえもんは先に行く事にした もうのび太は根をはったようにその場に腰を降ろして動かない こうなったらもうどうしようもないことを 付き合いの長いドラえもんは知っているのだ ドラえもんが先に行ってから20分後、ようやくのび太が腰を上げた のび太「やれやれ仕方ない、そろそろ行かないと・・・」 乗り気ではないがドラえもんが進んだ道を辿って行く すると壁が無く、下に飛び降りれる場所が2箇所ある部屋へついた のび太「確か左が鍵のある場所へ行ける方だよな・・・よーし!それ!」 勢い良く左の壁がない場所へと飛び降りた だがドラえもんが飛び降りたのは右なのである、 つまりのび太はまったく関係ない場所へとワープしてしまったのだ だがもう戻れない、のび太は着地に失敗し、思い切り尻を地面に打ち付けた のび太「あたたた・・・こんな狭い部屋だったっけ?・・・ん、あれは?・・・」 この狭い部屋の中央には巨大なコンピューターに繋がった カプセルのようなものが設置されていた のび太が興味心で覗き込むと、そこには吸い込まれるような青色の瞳に綺麗な桃色の体毛を纏った可愛らしい小さなポケモンがグッタリとして倒れていた だがのび太にはそれが何というポケモンなのかは解らなかった・・・ 現在の状況 のび太 ギャラドス(レベル50)、ライチュウ(レベル45) 、オコリザル(レベル43)、スリーパー(レベル43)、カビゴン(レベル44)、フリーザー(レベル50) ドラえもん ラッタ(レベル56)、ペルシアン(レベル53)、オニドリル(レベル49)、サンドパン(レベル53)、ラッキー(レベル41) ジャイアン リザードン(レベル60)、ウツボット(レベル51)、カイリキー(レベル46)、サイドン(レベル44)、ガルーラ(レベル41)、ドククラゲ(レベル37) スネオ カメックス(レベル59)、ゴローニャ(レベル49)、キュウコン(レベル46)、モルフォン(レベル42)、ストライク(レベル41) しずか フシギバナ(レベル75)、プクリン(レベル66)、ピクシー(レベル64) 、ドードリオ(レベル63)、ナッシー(レベル61)、ラプラス(レベル55) 出来杉 死亡? 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前のページ 遊 「これで止めだ!凍える風!!」 グレイシアの攻撃でヒョウタのズガイドスは倒れた。 ヒョウタ 「負けたよ君の勝ちだ」 遊 「よしっ」 遊はガッツポーズをとった グレイシア 「キュウ!」 ドラえもん 「やったね!」 ドラえもんは既にジムバッチを手に入れていた、シャワーズで完封だった。 ヒョウタ 「はい、ジムバッチと技マシン、中身はストーンエッジだよ。」 遊 「あれ?ドラえもんの時は砂嵐だったろ?」 ヒョウタ 「貰える技マシンはタイプ別でランダムなんだよ。」 遊 「なるほどな」 ヒョウタ 「さて、これで挑戦者は一通りすんだかな?」 遊 「そういえば、のび太は来なかったな」 ドラえもん 「のび太君………」 その時、ジムのドアが開いた。 のび太 「挑戦に来ましたー!」 ドラえもん 「のび太君!!」 遊 「やっときたか」 ヒョウタ 「君、ポケモンの数は?」 のび太はヒョウタの質問に指を二本立てた。 ヒョウタ 「OK、じゃあこっちも二匹だ」 のび太 (そういうシステムなのか……) ドラえもん 「あれ?」 遊 「どうした?」 ドラえもん 「のび太君ってブースターしか持ってないんじゃなかったっけ?」 遊 「多分捕まえてきたんじゃないか? それとも……俺や出来杉みたいに…」 ヒョウタ 「イシツブテ!」 のび太 「ブースター!」 ブースターとイシツブテが睨みあう 遊 「タイプの相性はのび太が不利だが……」 のび太 「ブースター!すなかけ!」 ブースターがイシツブテに砂をかける ヒョウタ 「イシツブテ!たいあたり!」 たいあたりがブースターに炸裂する。 のび太 「まだまだ!すなかけだ!」 ブースターはまた砂をかける ヒョウタ 「たいあたりだ」 次のたいあたりは外れた。 遊 「……そういう事か」 その後もブースターはすなかけを続けてイシツブテのたいあたりはなかなか当たらなくなってきた のび太 「よし、次はひのこを連射だ!」 ブースターのひのこの連続で攻撃が当たらなくなったイシツブテは倒れた。 ヒョウタ 「やるな…」 イシツブテをボールに戻した。 ヒョウタ 「次はこいつだ、ズガイドス!」 のび太 (さて…このすなかけ戦術が次にも通用するのかな……?) のび太 「すなかけ!」 ズガイドスにすなかけが当たる。 ヒョウタ 「ずつきだ!」 ブースターの体力が半分以上削られる。 のび太 (次に当たったらブースターの体力がなくなっちゃうな…それなら) のび太 「ひのこだ!」 ブースターのひのこでズガイドスの体力は少し減った。 ヒョウタ 「ずつきだ!」 ズガイドスのずつきでブースターは倒れた。 のび太 「お疲れブースター、行けッ…?」 のび太のボールを投げる手が止まった。 遊 「どうした?」 のび太 (シロナさんからもらったポケモン…見てない!!) ヒョウタ 「どうしたんだい?」 のび太 (でも、行くしかない!!) のび太 「行けっ!」 のび太の二番目の仲間は 小さくて丸々としているドラゴンポケモン フカマルだった。 遊 「何っ!?」 遊 (どこで手に入れたんだ…あいつ) そう、実際今の状態で手に入るはずのないポケモンだ のび太 「龍の怒りだ!」 龍の怒りでズガイドスは一撃で倒れた。 ヒョウタ 「おめでとう、君の勝ちだ」 のび太 「ありがとうございます。」 ヒョウタ 「はい、バッチと技マシン、中身は岩石封じだよ。」 のび太はバッチと技マシンを受け取り、二人の下へ向かった。 ドラえもん 「凄いよのび太!」 遊 「お前…どこでフカマルを」 のび太 「あのさ…二人共、悪いんだけどさ……」 遊・ドラえもん 「?」 のび太 「僕は二人とは別に行くよ。」 ドラえもん 「!?」 遊 「………」 それぞれ、別のリアクションをとる二人、ドラえもんは驚愕してるし、遊は黙っのび太を見た。 ドラえもん 「どうしたんだい?急に」 のび太 「僕は強く為るために二人と別れる。」 ドラえもん 「そんな…」 遊 「いいじゃねぇか」 遊はのび太を静かに見つめ 遊 「次からはライバルだな。」 遊は右手の拳を突き出す のび太 「遊君……ありがとう。」 のび太の右手も拳を作り 二人は拳をあわせた。 のび太 「じゃあね!!」 のび太はクロガネシティを出た。 出たすぐにシロナは立っていた。 のび太 「シロナさん!僕勝ちましたよ!」 シロナ 「ええ、知ってるわ」 のび太 「それじゃあ!」 シロナ 「約束は守るわ、ついてきなさい。」 のび太 「はい!!」 のび太はシロナを追いかけた。 現在の状況 遊 グレイシア16LV ヒノアラシ13LV ドラえもんと行動中 ドラえもん 不明 現在のび太と別れショックが大きい状態 のび太 ブースター14LV フカマル 12LV シロナに弟子入りした。 他不明 次のページ
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ドラえもん のび太の創世日記 これの研究成果を普通に評価した先生は凄い。 -- 名無しさん (2015-02-08 22 46 57) ◎大変よくできました。これからも力を合わせて頑張ってください。 -- 名無しさん (2015-02-08 22 54 30) ジャイアンが劇場補正どころかヒロイン化した作品 -- 名無しさん (2015-02-08 23 10 13) ビッグバンを至近距離で受けても傷一つつかなかったのび太・・・(外で観てたドラは黒コゲなのに) -- 名無しさん (2015-02-08 23 24 23) ラスト新しい地球に昆虫人移住させてたけどさ、あれって新しい地球でまた昆虫人みたく地底に追いやられる生物が出るんじゃないの? と素直に丸く収まったと思えなかった -- 名無しさん (2015-02-08 23 27 58) これ、主題歌が凄くイイんだよね。ドラ映画でも個人的に上位に入る名曲だと思う。 -- 名無しさん (2015-02-08 23 35 13) 地球の誕生の流れや生物の進化の過程とか、かなり勉強になった映画 -- 名無しさん (2015-02-08 23 38 32) ↑3 進化退化放射線上手く使えばいいんじゃない? -- 名無しさん (2015-02-08 23 48 12) バトル要素0のドラえもん映画は後にも先にもこれくらいだろう。 -- 名無しさん (2015-02-08 23 49 10) ↑一応ムカデとは戦ってるけどね。 -- 名無しさん (2015-02-09 00 27 45) 昆虫人達のタイムマシンがタイムパトロールを撒いたりしてるから科学力は昆虫人のほうが進んでるのかな? -- 名無しさん (2015-02-09 03 06 15) これを見て思うのだがドラえもんの世界すらもこの道具で作られた世界、とも解釈できるよな。 -- 名無しさん (2015-02-09 03 25 40) 創世セットで政治をシミュレーションできれば現実にも生かすことができなくもない...? -- 名無しさん (2015-02-09 04 45 02) ギガゾンビやストームは過去に介入するよりも創世セットで好き勝手やってれば良かったんじゃないの? -- 名無しさん (2015-02-09 06 31 23) ↑たぶん彼らが時空犯罪者になる前にはなかったんだよ。 もしくは あくまで小学生が自由研究に使う程度のものと思ってたか… -- 名無しさん (2015-02-09 07 16 23) のび太「僕は新世界の神になる(キリッ」 -- 名無しさん (2015-02-09 07 37 32) ↑×5ずいぶんとアナログなマトリックスであるw -- 名無しさん (2015-02-09 08 53 37) ↑アナログの意味を間違えてないか? -- 名無しさん (2015-02-09 11 16 42) 細かいことを気にしてると、ハゲるぞ。 -- 名無しさん (2015-02-09 11 21 35) これに登場する昆虫人といい、竜の騎士の恐竜人といい、まるでゲッターロボの敵の恐竜帝国だなあ… -- 名無しマン (2015-02-09 12 02 36) ↑6あれ?ギガゾンビはたしかドラえもんより1世紀後から来たはずなんだけど…まあ、ギガゾンビは鉄の槍見せびらかして粋がっていたし実は未来ではかなり貧乏だったのだろうが。 -- 名無しさん (2015-02-09 15 02 14) のび太がマジで神になった作品。このセットか、あるいはこれに似たものがあらゆる世界、パラレルワールドを創造しているかもしれない。 -- 名無しさん (2015-02-09 15 30 28) ↑カルドセプトもそんな感じだよな。その世界のトップが新しい世界創造する設定だったし… -- 名無しさん (2015-02-09 16 01 03) 白神様と呼ばれていた大ムカデは、地底世界とつながる洞窟を守護するために昆虫人によって置かれた番人だと解釈してた -- 名無しさん (2015-02-09 18 11 03) ↑私もずっとそう思ってた・・ -- 名無しさん (2015-02-09 18 24 35) 進化退化放射線源を昆虫に当てたのってドラえもんじゃなかったっけ?確かスイッチ切り忘れたまま下に向けて、たまたまそこに居た昆虫に当たっちゃったはず -- 名無しさん (2015-02-09 20 01 46) 洞窟が崩れたというより逃がすために大岩で塞いだように見えた そのあと隙間から小さい昆虫人出てきて攻撃してたし -- 名無しさん (2015-02-09 21 29 15) 漫画版だとしずかちゃんが神様としてしたのは干ばつ地域に雨降らせて 疫病をから人々を救ったんだっけ? -- 名無しさん (2015-02-09 21 41 23) ↑3 いや、確か魚に進化退化放射線源を当ててる時に虫が魚と放射線源の間を通って当たったはず -- 電王牙 (2015-02-09 22 17 38) ↑翼の勇者やワンニャンでもトラブルの原因になってたよねあの道具 -- 名無しさん (2015-02-09 22 44 37) 聖戦を「神様のためとか言ってるけどあたしそんなこと望んでないのに」と言い放った藤子先生はマジですごいと思った。 -- 名無しさん (2015-02-10 03 34 12) ↑↑そうそう、フェニキアが究極体に進化したり(無論バビロンのせいでもあるが) -- 名無しさん (2015-02-10 12 13 09) やっぱり作者自ら脚本書くと壮大で良いよね -- 名無しさん (2015-02-10 13 07 40) なお壮大過ぎてエピソードが書ききれなかった模様。 -- 名無しさん (2015-02-10 15 52 55) ドラえもん のび太のソーサラー(魔法使い)日記 -- 名無しさん (2015-02-11 13 14 05) ツッコミ無しかよ先生! -- 名無しさん (2015-02-12 13 24 17) オリジナルの登場人物がいちいちエゴの固まりすぎて素直に楽しめなかった作品。ドラ映画はどれも好きだけどこれだけは苦手 -- 名無しさん (2015-02-13 21 43 52) ↑神の視点から見た人間って案外そういうものかもよ -- 名無しさん (2015-02-13 21 55 18) 昆虫人はあなたを憎んでます -- 名無しさん (2015-02-14 01 29 35) ↑3そりゃ人間自体がエゴの塊なんだから、創世を扱う今作でそういう人物が描写されてるのは当然でしょ。 -- 名無しさん (2015-02-14 01 37 36) 原作のドラとしずかが自分の活躍をのび太に話すシーンの作画に違和感。誰か別の人が書いたのかな? -- 名無しさん (2015-03-11 17 55 43) いくら未来の道具とはいえ、ただの小学生が太陽系とそこに住む全ての生命を作れるってよく考えるとすげえな -- 名無しさん (2015-09-24 11 07 49) 地底世界に居た連中が地上世界に介入するってシチュエーションなら竜の騎士と似た感じだよね。 -- 名無しさん (2015-09-24 11 35 05) 先生もよく受け入れたなwww -- 名無しさん (2016-04-17 12 32 39) ドラえもん達が危ない目に合わないおかげで安心して見れたから一番好きな映画だったな。振り返ると確かに倫理観とか色々どうなんだって突っ込みどころ満載だけどw -- 名無しさん (2016-06-17 21 32 46) ドラえもん版「フェッセンデンの宇宙」だなこりゃ。こっちはハッピーエンドだけど。 -- 名無しさん (2016-06-17 22 42 58) ↑3 宇宙創造について調べて、そのうえで生命体の進化をシミュレーション。さらにそこにもしもこんなことで干渉したら未来がどう変化するか。このような点について着目して作りました。とかの方向性にもっていけば何とか……ッ -- 名無しさん (2016-06-17 23 45 50) のび太の絵がけっこう笑える -- 名無しさん (2016-06-18 06 20 28) 最終的にはのび太がいる現実世界、のび太が作った地球の世界、新しく作った虫人間の地球が存在する事になった。それぞれの歴史は今も輝いていると願う。 -- 名無しさん (2016-06-18 14 49 06) アフターエピソードに小学館の「のび太の地球を救え!―まんが版環境基本計画」がある -- 名無しさん (2016-10-10 12 32 17) 鎧武「俺が苦労してやってる事をいとも簡単に・・・未来って凄いな」 -- 名無しさん (2016-11-05 16 07 38) 大統領は戦争するぞって姿勢はあったが書かれてるがアニメだと警告したり、のび太が神だと知ると落ち着いて話を聞いたりと悪い人でもなかったなあ。良い指導者だったろう…移住した昆虫人間の星でのび太の銅像立ててそう -- 名無しさん (2016-11-11 22 12 38) 先生「大変よく出来ました」 ・・・ツッコんでいいのかな? -- 名無しさん (2016-12-05 21 55 51) 先生もドラえもんのことは知っているし、「未来のシミュレーター」程度のものだと思ってるんじゃないか? -- 名無しさん (2017-01-28 14 33 16) ブリキ、三銃士の後だったから、戦闘シーン控えめでなんかつまんないなと思ってしまった少年期。今はすごく好き。あと上の方のコメにあるギガゾンビが使わなかった理由は、世界創造とかやべえって理由で創生セットは発売禁止、記録からも抹消されたからそもそも存在を知らなかったと予想w -- 名無しさん (2017-03-04 11 59 47) 野比奈も婆さんも結構な歳なのに子供いないっぽかったよな、あの後子供作ったのか… -- 名無しさん (2017-05-08 17 05 47) とりあえず、これが公開された時自分の年齢はまだ4歳。ビデオで見たけどちょいと1~5歳の子供には確かに難解過ぎる内容。大人になって視聴してからようやく話を理解できた。 -- 名無しさん (2017-05-08 17 14 50) ドラえもんって秘密道具を出しっぱなしにする悪癖があるから、創生セットから昆虫人が出てこれたのもそれが原因じゃないかなぁ -- 名無しさん (2017-05-08 17 33 13) ↑ぜんぜん違う。昆虫人がタイムマシンでのび太たちの世界に(彼らが言うなら超空間の支流から)やってきたのであって、道具出しっぱなしとは関係ない。そこちゃんと説明されてたはずだけど -- 名無しさん (2017-05-08 17 41 11) 倫理的にどうかとは思うけど宇宙作りたい -- 名無しさん (2017-06-26 11 23 10) あと10年ぐらい経てばこのレベルの電子ドラッグが発売されそう -- 名無しさん (2017-06-30 11 28 28) 22世紀の道具を自由研究テーマとして使っていい学校はかなり寛大だなあとは思う -- 名無しさん (2017-08-02 21 44 29) のび太はマット内の爆心地にいたはずが全くの無傷だった。←神様リングで無敵モードの可能性があるかな? -- 名無しさん (2018-04-10 16 24 09) 昆虫人の経緯を考えると大統領には憎悪の感情が存在しないのかと思ってしまうな -- 名無しさん (2018-06-24 23 35 51) ドラえもんとのび太凄いな平和な宇宙を作ってくれるとは。おいエンブリヲ、セーラーコスモスお前らはどうなんだ? 身勝手に宇宙作ったり疲れたと言って宇宙を静かに滅ぼそうとしやがってよ・・・ -- 名無しさん (2018-08-23 00 57 59) 22世紀が平和なのって本来なら対立して滅ぼしあう運命だった種族や国家は戦争になる前にさっさと自分達で新しい地球を作って移住してるからだったりして。 -- 名無しさん (2018-08-24 15 31 52) ↑2何を言っているのか分からないけど、それに比べてみたいな叩き方せんでくれよ -- 名無しさん (2018-08-24 16 07 57) 宇宙の素にヒッグス粒子が入ってないのはどういうこと?95年時点だとまだ考案されてなかったとか? -- 名無しさん (2018-09-30 11 58 07) 久しぶりにこれを読んで、去年の秋から始まって今年の1月から再放送してる『SSSS.GRIDMAN』を思い出した。さしずめ新条アカネがのび太達のポジションに近いといったところか -- 名無しさん (2019-02-14 13 29 42) 映画版のエモドランは何故目立ちたがりの濃いキャラになったんだろ?原作だとそこまでしゃしゃり出てなかったような。 -- 名無しさん (2019-02-20 06 55 46) まさかこの時は速水さんが別なジャイアン役の人とラップして、金曜日版ラストのゲストになるとは思わなかったろうな…。 -- 名無しさん (2019-09-20 19 08 08) ビタノがかなりいい性格をしていて笑えた。 -- 名無しさん (2019-09-22 21 22 25) この作品に関して思うのだが、竜の騎士にも言えるが何だかゲッターロボみたいだった…別の生物から進化した人類が地底で栄えて、地上を取り戻そうとするのとか。 -- 名無しさん (2019-10-02 10 17 47) 映画というより学習ビデオに近い印象 -- 名無しさん (2019-12-13 12 44 09) ある意味っていうか、文明シミュレーションとも言えるかなあ。 -- 名無しさん (2019-12-13 13 35 49) あれ?井上和彦さん、嘗ては先生役じゃなかった? -- 名無しさん (2020-01-24 19 39 11) エンディングの日記でティラノサウルスにテンション上がって最期ちょっと泣いちゃうのび太すき -- 名無しさん (2020-02-09 04 36 58) 創生セットで、太陽系外は作られているのかな? それとも宇宙(創生セット世界)の「果て」がある? のび太達の世界でもハテノハテ星雲という「果て」はあるけども。 -- 名無しさん (2020-04-12 17 16 19) アクションとか冒険に乏しいからあまり評価高くないけどNHKドキュメンタリーとか歴史物が好きな自分にはドラ史上トップクラスに好き。藤子版火の鳥と言っていいくらいの良作だと思ってる。 -- 名無しさん (2020-06-28 02 53 53) 先生「私もリアルタイムで見てみたかったな」出木杉「僕も見たかった!!」 -- 名無しさん (2020-09-15 21 19 22) ログ化を提案します -- 名無しさん (2021-03-26 19 47 53) 当時の世相(阪神淡路大震災)の都合で関東大震災に昆虫人が関わってたってエピソードは削られたけど、結末を思えば削って正解だったね -- 名無しさん (2021-08-05 23 34 27) シムアースみたくあえて現実の地球と違う環境でシミュレートしてみたいな。ヒトデ文明とか食虫植物文明とか生まれるかも -- 名無しさん (2021-08-05 23 37 24) ↑絶対スプラトゥーンの世界を作ろうとする奴が出てくるw -- 名無しさん (2021-08-05 23 43 50) ↑2ゼンカイジャーに出てくるような世界も作れそう -- 名無しさん (2021-08-05 23 46 24) ↑もし創世セット内でキカイトピア的な世界が生まれるとしたら、高度に科学文明が発達するまでに育てたのに滅亡してリセット…しようと思ったら、残された機械が社会を築き始めたので観察続行。みたいな感じだろうか -- 名無しさん (2021-08-09 22 31 18) 今見るとたしかに異色作。けど、これが子供の頃に見た一番最初の劇場版ドラえもん(なんなら初めて見たドラえもん)だから未だにこれが一番好き -- 名無しさん (2021-08-10 00 25 19) リメイク版作る際は、尺の都合でカットしたシーンやアイデア出しだけで終わった箇所などを出来る限り詰め込んで(特にしずかちゃんが向かった西洋で戦争を見届けざるを得なくなった箇所)、シンエヴァ級の上映時間でやってほしい。 -- 名無しさん (2021-08-10 18 45 58) 純粋なシミュレーションゲームにしても面白そうだな -- 名無しさん (2021-08-11 21 47 19) ログ化しました -- (名無しさん) 2021-08-20 17 17 18 創世セットといい人間製造機といい未来の世界には論理というものがあるのか心配になってきた -- (名無しさん) 2021-12-01 19 35 43 自分なら昆虫が繫栄してるの見たら、そのままそれでシミュレートするなあ。現実と同じように脊椎動物が繁栄するもよし、本当にそのまま昆虫文明が出来上がるも良し -- (名無しさん) 2021-12-01 20 07 00 チュン子のお宿で流れる曲がなんて曲か知りたい -- (名無しさん) 2021-12-10 22 00 54 イマイチ納得し難い結末だけど、全体の雰囲気、何より主題歌が最高。 -- (名無しさん) 2022-01-09 00 06 58 普段の冒険要素があまりないから子供の頃は面食らった。 -- (名無しさん) 2022-02-09 22 45 29 ↑ほかの大長編よりも非日常に飛び込む感が薄く、いつもの話のスケール拡大版のように見える。確かに異色作だ。 -- (名無しさん) 2022-02-10 00 38 10 通常回+学習漫画の合わせ技的な映画だったから子供のころはなんか響かなかったけど、知識がつく年齢になると面白いと感じる。そういう映画 -- (名無しさん) 2022-04-17 20 22 49 EDで提出された自由研究のノートを見ると小学生達みんなレベル高すぎ。一見それほどでもなさそうなのび太の観察眼や画力もよく見るとかなりしっかりしている。 -- (名無しさん) 2022-05-17 10 13 35 個人的に90年代の大長編では一番好きかな?パラレルワールドでのび太が活躍してるのが良いし、地底人を安易に悪役にしていないのも良い。 -- (名無しさん) 2023-07-12 09 07 57 エモドランも4次元ポケットからひみつ道具を出してくれるお助けロボットなのかしら -- (名無しさん) 2023-08-14 19 20 00 これ創世セット棄てるわけにもいかないし物語の後の処遇が気になる。 -- (名無しさん) 2023-10-01 19 10 26 あっちはあっちで(ポケットの中で)やってくんじゃない?侵略は放棄したんだし。 まあ魔界大冒険と似たようなもんかな。 -- (名無しさん) 2023-10-01 19 32 44 壮大な歴史と未来をしっとりと歌い上げた主題歌をバックに、完成した絵日記を1ページずつめくって最後に先生のコメントで締めくくる。これ以上にこの作品を見事に表すエンディングがあるだろうか。賛否両論いろいろある作品だけどエンディングの良さに関しては正直全ドラえもん映画の中でぶっちぎりの一位だと思ってる -- (名無しさん) 2024-04-12 00 22 09 しずかちゃんが女神として活躍するページって加筆?絵柄が何か違うし、当時コロコロで読んでたときはあの部分無かった気がする -- (名無しさん) 2024-05-08 23 31 38
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ドラえもん(テレビ朝日) ドラえもん 2019年10月~19年12月 共通事項 放送時間…土曜17 00~17 30 固定スポンサー 朝日新聞 McDonald s 小学館 2019年10月5日 0’30”…LOTTE、朝日新聞、バンダイナムコエンターテインメント、McDonald s、BANDAI、クレハ、小学館 2019年10月19日 0’30”…朝日新聞、バンダイナムコエンターテインメント、LOTTE、クレハ、小学館、McDonald s、BANDAI 2019年12月7日 0’30”…日本コロムビア、小学館、エポック社、McDonald s、バンダイナムコエンターテインメント、朝日新聞、タカラトミー 2019年12月14日 0’30”…タカラトミー、バンダイナムコエンターテインメント、朝日新聞、McDonald s、日本コロムビア、小学館、エポック社
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前へ ニビシティ 「ドラえもん、スネオ、しずか、出木杉か」 夕方5時、ニビシティについたのび太は、まずポケモンセンターの名簿を確認した。 『ジャイアンがいないな。あの性格だと何も考えずに突撃しそうなのに』 まあ、そんなのどうでもいいか。 『結局最後まで勝ち残った奴が勝つんだから』 スネオと違いちゃんとルールを覚えていたのび太。 いろいろな意味で成長の色が見られる。 そうして回復したポケモンを受け取り、のび太はニビジムに向かった。 タケシ認定トレーナー スネオ 出木杉 しずか ドラえもん 「あれ?この順番ポケモンセンターとは違うな。 確かポケモンセンターの名簿の順番は・・・・・・」 「そこの少年!さっさと来い!」 ぶつぶつと独り言をしゃべっているとタケシから激が飛んだ。 タケシの怒声を聞くと、のび太は急いでタケシの下に走った。 ニビジムでの戦いは接線だった。 ヒトカゲの煙幕で相手をかく乱して、隙を着いてメタルクロ―で攻撃。 ヒトカゲが倒れた後、何とかピカチュウの電光石火で止めを刺しきったのだった。 「やるな少年。グレーバッジをやろう」 タケシからグレーバッジを受け取り、のび太はポケモンセンターに向かった。 ポケモンセンターに戻ったのび太が目にしたのは、両手をお腹のポケットに入れた 親友の姿だった。 「ドラえもん!会いたかったよ」 「のび太君!今まで大丈夫だった?」 ドラえもんが会うなり心配の声をかけるのでのび太はムッとした。 「ドラえもん。僕だって、いつまでも子供じゃないよ大丈夫さ」 「そうかあ、成長したんだねえ」 ドラえもんが珍しくのび太を誉めた。 それだけでのび太は満足だった。 僕はドラえもんと今までにあった事を話した。 出木杉に負けた事。 ポケモンゲットをしたこと。 ジムをクリアしたこと。 全部自分の手でやりきったということ。 ドラえもんは全部聞いてくれていた。 「一人で旅するのもいいけど僕は皆で旅するほうがいいかな」 「そうだねえ、やっぱり。皆でワイワイ言ったりして旅するのも楽しいと思うよ」 ドラえもんは僕に同意してくれた。 「でもね、僕は嬉しいよ。のび太君が一人でここまで来てくれたことを」 ドラえもんと話すとのび太は元気が出てきた。 「聞いてくれてありがとうねドラえもん!」 ドラえもんはその様子を見ると安心したように笑い、僕にある提案をした。 「どうだい?のび太君。僕とおつきみやまを越えるまで一緒に行かない? 皆じゃなくて、僕だけだけどね」 のび太にとって、これはとても嬉しい提案だ。 「うん、ありがとう!僕にとっても嬉しいよ!よろしくね!ドラえもん!」 一瞬ドラえもんが残念そうな顔を見せたような気がしたが、 ドラえもんは両手の片方をポケットから出し握手を求めた。 僕が手を出した丁度その時だった。 『ドォォォォーーーン!!!!』と言う爆発音が鳴ったのは。 「大変だーー!謎の集団がおつきみやまを占拠した!」 「「なんだって!?」」 それを聞いたのび太とドラえもんが驚きの声をあげた。 『どういうことだ?こんなイベントはなかったはず』 ドラえもんは何か嫌な予感を感じているみたいだ。 「のび太君!僕は家に帰れるか見てくる!君は皆にポケモン図鑑で連絡してくれ!」 ドラえもんが焦っている。 「ええ!どういうこと!」 だが僕は冷静に判断できない。 「緊急事態なんだ!早く!」 ドラえもんがそう言い放って駆け出した。 ポケモンセンターの扉を開けてドラえもんが出て行くと、 すぐにジャイアンが入ってきた。 「ジャイアン!」 僕が助けを求めるような声で叫ぶ。 「おう!のび太じゃねえか。何を慌ててるんだ?」 気の抜けた声で返事をするジャイアンに、僕がイラっとしながら状況を伝える。 「そんなことよりポケモン図鑑で皆にここに集まるように連絡するのを手伝ってよ!」 僕の様子にジャイアンも異常事態があることを察した。 「わかった!俺はどうすればいいんだ!?」 ようやく異常事態を理解したジャイアンが僕に聞く。 「しずかちゃんにはもう僕から連絡したからスネオに連絡して! 僕は出木杉に連絡するから!」 僕はそういうと、ポケモン図鑑に目を落とした。 「わかった!」 僕の返事を聞かずジャイアンもポケモン図鑑でスネオに連絡を取った。 まず最初にしずかちゃんが来た。 「のび太さん。どういうこと?」 「僕もわからないよ」 僕が率直な感想を述べる。 「俺たちも詳しいことはわかんねえんだ」 ジャイアンがそう言うと皆黙った。 「さっきの爆発音のことじゃないかな?」 「「「出木杉(さん)!スネオ(さん)!」」」 ドラえもん以外ここに全員が集まった。 「とりあえずさ、ここで集まってても意味がないよ。 一人がポケモンセンターに残っといて皆でレベルを上げとこうよ」 出木杉の提案に全員が同意した。 一時間ごとにポケモンセンターに残る人間を換えて、 全員が落ち着かぬ雰囲気でレベルを上げていた。 夜の10時、ドラえもんが帰ってきた。 全員をポケモンセンターに集める。 全員動揺しているようで、誰もドラえもんに話し掛けない。 張り詰めた空気を破ったのはスネオだった。 「どういうことなんだよ!ドラえもん!」 スネオが声を裏返し絶叫する。 「スネオさん落ち着いて。 ドラちゃんがイベントを変えただけかもし…」 「それはないよしずかちゃん」 しずかの言葉を出木杉が遮った。 「イベントを変えたなら、皆を呼び出さないよ。そうだろドラえもん?」 ドラえもんが頷く。 「さっき、僕はゲームプレイヤーを見てきたんだ。そしたら停止は無理だった。 多分誰かにハッキングされているんだ!」 「ハッキング?」 僕が間の抜けた声をあげる。 「簡単に言えば誰かにデータを奪われているんだよ」 「データを奪われるとどうなるんだ?」 ジャイアンが心配そうに聞く。 「僕がこの装置を制御しようとしても出来ない。だから終了も出来ないんだ」 「どういうことなんだよ!ドラえもん」 スネオも不安げだ。 「無理やり終了も出来ない。僕が確認できたのは、かなり改ざんされたイベントと 一つのデータだった」 「一つのデータ?」 恐る恐るしずかが聞いた。 「簡単だよ。『俺はチャンピオンとして君臨している。 その俺と四天王を含めた総当りで戦え』ってね」 ドラえもんがルールを説明する。 「そこで全員が勝ったら、僕たちは開放されるみたいだ」 そのルールに一同が唖然としていた。 また張り付めた空気が流れた。 そして僕が聞く。 誰も聞くことが出来なかったことを。 「一人でも負けたら?」 「その戦いで僕たちが負けたら、多分僕たちはここから帰ることが出来なくなる!」 ドラえもんがそう悔しそうに答えると、その場にいた全員糸が切れたように 泣き出した。 「ママぁぁー!!」「かあぁぁーちゃぁぁーん!!」 「ウワーーーン!!ママーー!!」「おか―さーん!!」 全員が口々に泣いている中、出木杉だけが泣くのをこらえていた。 そしてドラえもんに泣くことをこらえて聞いた。 「じゃあ勝てばいいんだよね?」 その問いにドラえもんが頷く。 「うんそうだよ。でも相手は多分未来犯罪者だ。僕の機械を ハッキングできるんだから。 僕たちに危険が及ばない可能性は無い。むしろ本気で僕たちを殺しに来るよ!」 「それでも勝てば現実に帰れるんだろ」 泣き止んだジャイアンが立ち上がって叫んだ。 「やってやろうじゃんか!俺様に喧嘩を売ったこと後悔させてやる!」 ジャイアンの一言に皆が立ち上がった。 「そうだね!皆の力を合わせて絶対勝とうよ!」 「私達はいつも色々な危機を乗り越えてきたわ!今回もきっと大丈夫よ!」 「うん!僕たちは負けないよ!ねえドラえもん!」 スネオ、しずか、のび太の順で勇気ある言葉が続いていた。 ドラえもんは皆が戦う決意をしたことに驚いていたようだった。 僕たちの決意を聞いたドラえもんの眼から涙が溢れた。 『多分諦めてたんだろうな。自分の力が負けたから』 ドラえもんは自分から溢れ出る涙を拭いて僕からの問いに答えた。 「そうだ!僕たちは負けない!自分達の世界に帰るんだ!」 ドラえもんの叫びに全員が頷いた。 「じゃあ作戦を決めようよ!おつきみやま奪還だ!」 皆の意思を確認して僕たちは全員で作戦を練り始めた。 現在の状況 ドラえもん ニビシティ ガーディLV17 コイキングLV14 のび太 ニビシティ リザードLV16 ピカチュウLV12 しずか ニビシティ フシギソウLV17 ニドラン♀LV13 スネオ ニビシティ ズバットLV17 ニドラン♂LV13 ジャイアン ニビシティ ワンリキーLV18 出木杉 ニビシティ カメールLV16 ポッポLV13 午後11時24分 ニビシティ ポケモンセンター 「まずは手持ちの確認だ」 出木杉がそう言うと全員がポケモン図鑑を出した。 「ドラえもんがガーディとコイキング。のび太君がリザードとピカチュウ。 しずかちゃんがフシギソウとニドラン♀。スネオ君がズバットとニドラン♂。 タケシ君がワンリキー一匹。僕がカメールとポッポだな。」 「ねえ、これで何を決めるの?」 のびたが疑問を言うと出木杉が答える。 「チーム分けさ。これからはどんなときでも絶対二人一組で行動するんだ」 「そうか! これで危険が減るって事か」 「そう言うこと。でメンバーは・・・」 「とりあえずドラちゃんとタケシさんは組まないべきじゃないかしら? 二人とも戦えるポケモンが実質一体ずつしかいないし」 「そうだね。僕とジャイアンは組まないほうがいいな」 「レベル的に分けるなら、僕かしずかちゃんとジャイアン。 余ったほうとドラえもん。で出木杉とのび太だよな」 「じゃあそれでいいじゃねえか! さっさと行こうぜ!」 「焦るなジャイアン! イベントが変わってるんだから、 敵の強さも変わってると見たほうがいいよ」 いつもと違うドラえもんの真剣な口調に、ジャイアンは 「そうか。すまねえ」と素直に謝った。 「それだったらさあ、最強のスネオとしずかちゃんで組ませて 僕たちがサポートすればいいんじゃない?」 のび太がそう言うと皆が驚いた顔をしてのび太を見た。 「そうか。それでいこう! のび太君いいアイデアだよ!」 「えっ、そう?」 のび太は照れながら笑う。 「それだったら、一応2体いる僕がのび太君と組んだほうがいいな」 ドラえもんがそういうと、出木杉が 「そうだね。僕とタケシ君が組もう。皆それでいい?」 「ああ!」「うん!」「ええ!」「OK!」「よっしゃ!」 チーム分けが終わった。 「次はアイテムだね」 ドラえもんがそう言うと所持金とアイテムを全部出す。 他の皆もそれに習うように全員が出す。 「この前はおつきみやまのポケモンセンターは使えたんだ。 今はどうなってるかわからないけど」 「今は使えない可能性もあるって事か」 ジャイアンが息を飲む。 「期待しちゃいけないって事はここでアイテムを買っていく しかないって事だろ」 スネオがすねた口調で言う。 「でもPPのほうが・・・」 しずかがそう言うと皆黙ってしまった。 PP回復アイテムは零。 つまりポケモンセンターが使えなければニビシティまで戻ることになる。 そんなことをしている暇をくれるとは到底思えない。 「そんなもの気合でどうにかできるぜ!」 「無理だよ、タケシ君! とてもじゃないけどPPが持たないよ」 全員が諦めかけてたその時スネオが出木杉の言葉に引っかかった。 『何だ?今、何か気になる言葉が』 閃いた。 「皆、タケシだよ!」 スネオを全員が心配そうな目で見ている。 「あのねえ、スネオさん。今は冗談を聞いてる場合じゃないのよ」 「スネオ君、タケシ君が何人いたってPP回復アイテムは 作ってなんかくれないよ」 出木杉としずかは気がついていない。 ニビシティにもう一人タケシがいることを。 スネオはタケシと約束をしていた。 『困ったときは力になるよ』と。 スネオがタケシをポケモンセンターに連れて来た。 出木杉としずかは気がついた、ここにタケシが二人いたことを。 「君たち、おつきみやまに行く気なのか? 危険だ、止めなさい!」 「僕たちはどうしても行かなくちゃいけないんですタケシさん! だからお願いだ、僕たちに協力してください!」 「「「「「お願いします!」」」」」 タケシは少し考え込むそぶりを見せたが、彼らはどうやら本気の目だ。 自分が止めても行くだろう、確実に。 「しょうがないな。少年との約束もあるし引き受けるよ」 そういうとタケシは協力を引き受け、要求を聞いた。 「で、俺に何をして欲しいんだ?」 「PP回復アイテムを持っていたら少し分けてください」 「それだけでいいのか?」 「ええ。これは僕たちの問題です。僕たちで解決します」 「そうか」 タケシがそう言ってポケモンセンターに避難していた フレンドリィショップの店長に話し掛ける。 「店長」 「な、何だね? タケシ君」 「回復アイテムを用意してください。彼らが おつきみやまの騒動を止めに行くそうです」 「彼らが? まだ子供じゃないか!」 「俺はこの町を守るからここを出られません。 でも彼らは元をつぶしに言ってくれるというんです。 店長協力してください。お願いします」 タケシが深々と頭を下げる。 「わかったよ、タケシ君。おい、そこの君たち! なにが欲しいんだ!」 店長が遠くで話を聞いていたドラえもんたちを呼んだ。 午後11時42分 ニビシティ フレンドリィショップ ドラえもんたちがフレンドリィショップに招待されると、店長が明りを灯した。 「さあ持っていってくれ」 そこには色々なアイテムがおかれていた。 「あの代金は?」 遠慮がちにしずかが聞くと 「ああ、そんなもんいらんよ。君たちが変な奴等を追い払ってくれるんだろう? そいつ等がいなくならなければ、客がこないからな」 「じゃあ全部貰っていいか!」 ジャイアンが大声で言う。 「少しは遠慮しようよ、ジャイアン。ただで良いって言ってくれてるんだからさ」 スネオがジャイアンを諭している間 「全くジャイアンめ、少しは遠慮しろよ!」 「ドラえもん、そんなに怒らないでとりあえずこっちのアイテムを持ってよ」 「PP系は各自種類別のを1個ずつで良いかな?」 「ええそれくらいで問題ないと思うわ」 「いい傷薬がここにあるとはショップも変えられてるね」 「とりあえずいい傷薬は一人5個、傷薬は10個でいいんじゃないかしら」 「しずかちゃんに賛成!」 のびたが大声で叫ぶとアイテムの整理が一段落した。 「次は状態異常回復アイテムね」 「多分相手はロケット団だよね?」 「まず間違いないだろうね」 「タケシさんが言ってたことによると、あっちのポケモンセンターも 占拠されてるんだっけ?」 「言ってたね。ポケモンセンターの開放は僕とのび太君で引き受けて、 他はおつきみやま突入」 「相手が使うとしたら基本は毒よね」 「毒消しは一人5個、麻痺治し3個、火傷治し3個、 氷はないと思うから後は何でも治しが6個あるから一人一つずつ 持っていこう」 回復アイテム選びが終了した。 タケシがフレンドリィショップに入って来た。 「おーい。君たち」 そう声をかけられてやっと気付いた皆さん。 『気付いてやれよ』 店長は心の中で思っていた。 「タケシさん。何かあったんですか?」 「問題は何も起きてないよ」 『じゃあ何で君は来たのよ』 店長は心の中で聞いた。 「君たちにプレゼントをあげに来たんだ、それ!」 そう言って全員に放り投げた。 「これは・・・タイプ技強化アイテム!」 「何でこんなものをタケシさんが?」 しずかが疑問に思う。 「こう見えてもジムリーダーだ。アイテムは色々ある。 だが基本的にジムリーダーがアイテムを渡すのは禁止なんだ。 だけど今回は事態が事態だからな。君たちの無事を祈ってこれを託す。 何、君たちなら悪用しないだろう。スネオ君のようにね」 そう言ってタケシは自分の仕事があるといって去っていった。 『さすがタケシ君。ジムリーダーに選ばれる素質だね!』 店長が心の中で褒め称える。 「でもさあ」 「どうしたのドラえもん?」 「僕だけ気合の鉢巻なんだよね」 「なかったんじゃない? 木炭は一個しか」 「やっぱりそうかなあ」 ドラえもんが首をかしげていると 『ドォォォォォォーーーーーーーン!!!!』 本日2回目の爆発音が鳴った。 午前0時 ニビシティ3番道路前広場 「君たち!」 「タケシさん、何があったんですか!?」 「今3番道路から敵が入ってきた! どうやら博物館に一部敵がいった みたいなんだ! そっちのメンバーで手が開いてたらそっちに向かってくれないか!? 俺は3番道路を抑えるのに手一杯だ!」 「ドラえもん! 僕たちが行くよ!」 「俺様達に任せとけ!」 ドラえもんは考え込み、判断を下す。 「わかった、そっちは頼むよ」 「死ぬんじゃないぞ二人とも!」 「二人とも無事でね」 「僕たちはおつきみやまに向かうよ」 「俺様達が負けるかよ!」 「僕もついてるから大丈夫! 安心して行ってくれ」 そう言うと出木杉とジャイアンは博物館に向かって走っていった。 「僕たちも行こう!」 「頼んだぞ、君たち」 僕たちは飛び出した3番道路へ。 午前1時12分 お月見山ポケモンセンター前 「ここで僕たちもお別れだね」 「負けるなよ、スネオ。しずかちゃん」 「僕がやられると思うのかい? 安心しろ!」 「私たちも行ってくるわ。二人とも死なないでね!」 「うん。また皆で会おう!」 全チームが分かれた。 長い夜が始まる。 現在の状況 ドラえもん お月見山前ポケモンセンター ガーディLV21(気) コイキングLV19(学) のび太 お月見山前ポケモンセンター リザードLV20(木) ピカチュウLV19 しずか お月見山 フシギソウLV24(種) ニドリーナLV20 スネオ お月見山 ゴルバットLV24(毒) ニドリーノLV20 ジャイアン ニビシティ化石博物館 ワンリキーLV27(黒) 出木杉 ニビシティ化石博物館 カメールLV23(雫) ポッポLV22 次へ
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ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki のび太・ドラえもん・ジャイアン・スネ夫・しずか・出木杉 今、この6人のポケモンの世界での冒険が始まる… ここはポケモン×ドラえもんの小説作品まとめサイトです。 重要なお知らせ 当wikiは管理者不在の為、移転致しました。 移転先はこちら ドラえもん・のび太のポケモン小説@wiki これからも、ドラえもん・のび太のポケモン小説をよろしくお願いします。 新wiki完成しました。 こちらからどうぞ ドラポケスレ・現行スレ一覧 外伝現行スレ テンプレ(ルール) ドラえもん・のび太のポケモン小説投下スレin避難所 バーボン(雑談)現行スレ テンプレ(ルール) ドラえもん・のび太のポケモン小説バーボンin避難所 これ以前の過去スレ一覧はこちら ※一部過去ログが読めるスレもあります。 ドラーモン ◆Op1e.m5muw 出来杉 ◆zK1NnKGOB. キョーコ ◆zK1NnKGOB. DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI ジャイアン ◆8c/Sw4f94s DPその2 ◆DEbhPuREDk ドラミ ◆WFpmBdSaYs ミュウ ◆cAII3gBk5. ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 金銀物語 ◆AoT8KYCnWo ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ ルビー ◆ChfQmyJ5GM パパドラ ◆MFxUPJ8XuQ 出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM 携帯獣 ◆LJ35tJImvc ギンガ ◆pXSMZkovvI ワタリ ◆xim1fQsDHI 虹色 ◆9i43zxbeXs ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s トレーナー ◆e0ecEtFYBA のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg セカンド ◆AX.L.nmoTY 引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y フェイル ◆Q43ANlifNA コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw 主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 ノビタ ◆UIEMKhGpfE 最終兵器ヒトカゲ ◆9u2muKti1U 電脳戦士のび太 ◆.X.MoxXWng イエロウ ◆sjbzPkrRho 使い手◆AiLK4Yq51w 塔 ◆pHJKeLFLEw シンオウ冒険譚 ◆AoT8KYCnWo 各作者の紹介文はこちら 作者のイメージ画像はこちら 小説執筆の参考資料 自由に編集可能なページ一覧 関連スレ・リンク 避難所(2ch外部掲示板・作品投下・投票企画など) 避難所 携帯入り口 ドラえもん・のび太のポケモン小説専用・ロッカールーム(雑談・チャット部屋) AA作品スレ(リターンズ) 短編SS保存・投下用スレ(スレ違い気味SS等の投下及び保存) 仮面ライダーがポケモントレーナーだったら(まとめwiki) ポケモン関係SS・小説総合まとめ@wiki(1乙SS保管) 総訪問者数 - 人 今日の訪問者数 - 人 昨日の訪問者数 - 人 更新履歴 取得中です。 更新履歴(過去50) wiki設立 2006年12月02日 まとめの人◆7fEvVKBvYo (お手伝い◆p35vJgILAU) (お手伝いその2◆OVcEruNBe6) wikiのQRコード
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前へ 一行はその後、エンジュと自然公園を抜けた。 ジャイアン「おい!ドラえもん! まだコガネには着かないのか!?」 スネ夫「ベッドで寝たいよ……ママァァン!!」 スネ夫とジャイアンが口々に文句を言う。 ドラえもん「今が35番道路だから……… うん。あと少しだよ。」 と、ドラえもんはたしなめた。 ジャイアン「全く…… ん?」 ジャイアンが何かに気付いた。 ドラえもん「どうしたの?ジャイアン。」 ドラえもんが訊いた。 ジャイアン「人が……人がたくさんいる……。」 ドラえもん「なんだって?」 ドラえもんは遠くを見つめた。 確かにコガネのゲートの前に何かいる。 とりあえずそれは、人間の様だった。 ドラえもん「誰だろう……?」 スネ夫「まさか、ロケット団!?」 スネ夫がそう言い身構えたがすぐにジャイアンに否定された。 ジャイアン「いや、あれはロケット団じゃねぇ。」 ジャイアンの言う通り、ゲートの前でたむろってる連中は、黒装束を身に纏っていない。 どうやらただの一般人のようだ。 ドラえもん「何故あんなところに?」 ドラえもんが疑問を抱いたが、即座にジャイアンにかき消された。 ジャイアン「考えても仕方ねぇ! ロケット団じゃねぇなら行ってみようぜ!」 スネ夫「待ってよ。 もしかしたら、奴らは一般人に化けた敵かもしれない。 もう少し様子を見た方が良いよ。」 スネ夫が意見したが、既にジャイアンは行ってしまっていて、この場に居なかった。 ドラえもん「全く……… 僕らも行くよ。」 スネ夫「危ないと思うんだけどなぁ。」 のび太「…………」 三人はジャイアンの後を追い、ゲート前の人だかりへ走り出した。 ジャイアンは他の三人よりいち早く、ゲート前に到着した。 怒り狂う人々もいれば、泣きわめいている子供もいる。 それにしても、人の人数が半端ではない。 ざっと、10万は超えているだろう。 ジャイアンは、近くにいた髭面のおじさんに事情を聞いてみた。 ジャイアン「なあ、おじさん。 なんでここに人がたくさんいるの?」 髭は、なんだ?こいつは?と、いった面持ちでジャイアンを見てきた。 おじさん「なんでって、追い出されたからさ。」 ジャイアン「誰に?」 ジャイアンは再び訊いた。 おじさん「ロケット団に決まってるじゃないか!!!」 ドラえもん「ロケット団!!!」 ジャイアンの後ろにはドラえもん、スネ夫、のび太の三人が居た。 スネ夫「と、言うことは、ここに居る人々は、町を追い出された人全員ですか!?」 髭面はゆっくりと、又、口を開いた。 おじさん「ああ、しかし、正確には半分だな。 南の方にもう半分の住民達がいる。 なんてったって、奴らはこの町を乗っ取ったんだからな」 ジャイアン「スゲェな。 リアルだとやっぱりこんなにスケールがでかくなるのか。」 おじさんの説明にジャイアンが感心した。 スネ夫「まあ、問題はどうやって奴らを潰すかだけどね。」 スネ夫の言葉を訊いた瞬間、明らかに髭の目が変わった。 まるでそれは、何か奇異なものを見るような目付きだった。 おじさん「何言ってるんだ! ジムリーダーのアカネちゃんでも無理だったんだぞ!」 ジャイアン「ダイジョブ、ダイジョブ。 俺ら強いんだぜ!」 ジャイアンが言った。 ドラえもん「とりあえず、行ってみる?」 おじさん「行くって何処へ!?」 おじさんは目を丸くした。 スネ夫「ロケット団を潰しにだよ。 じゃあね。おじさん。 よかったね。お家に帰れるよ。」 そう言い、四人は行ってしまった。 残された髭おじさんはただ、呆然としていた。 おじさん「大変だ………。 アカネちゃんに知らせなきゃ! 彼らは、黒の三人衆を知らないんだ…… このままでは彼らは殺されてしまう!!」 四人は、ゲートの前にやってきた。 ジャイアン「よし、行くか。」 そう言ってジャイアンが不用意にゲート内に入ろうとするのを必死で止めた。 ドラえもん「何やってんだ!! ゲートには見張りが居るに決まってるだろ! 見付かったら仲間呼ばれてワサワサ来るだろ!! これはゲームと違うんだぞ!」 ドラえもんが逆上する。 のび太『キシシシシ。 こいつらおもしれぇなあwww』 面白がる、のび太を脇目に、スネ夫がある提案をした。 スネ夫「そうだ! 奴らに化けていこうよ。」 ドラえもん「どうやって?」 ドラえもんは疑問に思った。 作戦としてはいいが肝心の服がない。 スネ夫「着せかえカメラを使うんだよ!」 ジャイアン「成程!」 三分後、スネ夫がロケット団の制服の絵を描き、四着の黒装束がカメラから出てきた。 その後、ロケット団の制服を着込んだ四人は、ゲートの前で侵入の最終確認をしていた。 ドラえもん「とりあえず、侵入できたら、僕らは偽者だという事がバレるような会話はしてはならない。 なんてったってここは、敵の本拠地。どこで話を聞かれてるか分からないけどね。 だから、侵入後の段取り、その他はここで話をしておく。」 他の三人は無言で頷く。 ドラえもん「今回の目標は、局長室へ向かい、地下の鍵を入手すること。 そのためにはなるべく、したっぱとの戦闘を避けなければならない。 何故なら一人と戦うと、あっと言う間に囲まれてしまうからね。 地下の鍵を入手したら……のび太君。」 のび太「ああん、……あっ、はい?」 のび太『あー、あぶねぇ、あぶねぇ。』 ドラえもんはのび太の行動を不審に思ったが、まあ、ぼーっとしていたのだろうと、解釈した。 ドラえもん「地下の鍵を入手したら、のび太君のフーディンのテレポートで、エンジュのポケモンセンターに逃げる。 ここまでが作戦の概要だけど、何か質問は?」 ドラえもんが訊いた。 すると、ジャイアンが突然意見をぶつけてきた。 ジャイアン「なんで、逃げるんだ? そのまま地下通路へ向かえばいいじゃねぇのか? もし、一度逃げてしまったら、今度はコガネへの再侵入が難しくなるんじゃねぇの?」 今回はジャイアンにしては、的を得た質問である。 しかしそれにもドラえもんは冷静に答えた。 ドラえもん「確かに、ジャイアンの言ってる事は合ってるけど、それだと、地下の鍵を入手した瞬間逃げ場のない、ラジオ塔の最上階で囲まれて、あぼーんだろ? リスクとメリットと、成功確率を考えた結果、これがベストだと思った。 鍵を手にしても全滅してしまっては意味がないしね。 他に質問は?」 すると、次はスネ夫が口を開いた。 スネ夫「最後だけど、地下の鍵を奪って逃げたのがバレたら、今度は地下通路に守りが固められないか?」 スネ夫の質問も的を得ている。 しかしまた、ドラえもんの策はさらにその上をいっていた。 ドラえもん「そうだね。 だから、これで、地下の鍵をコピーして何も奪われてないように見せかけるのさ。」 そう言い、ドラえもんはポケットからフエルミラーを取り出した。 スネ夫「………成程。」 スネ夫はドラえもんの策に感心した。 最後にドラえもんが訊いた。 ドラえもん「何か質問は? 作戦に異議は?」 一同「異議なーし!!」 全員が元気よく答えた。 ドラえもん「それでは作戦開始!!!」 四人はゲートの中へ入っていった。 四人がゲートの中に入ると、以外にもそこには誰も居なかった。 好都合な事であったが、この無防備さが逆に不気味さを感じさせた。 のび太『なんかあるなこりゃ。キシシシシ。』 四人は最初の打ち合わせ通り、一言も喋らず町へと侵入した。 町に入ると、そこには人っ子一人居なかった。 ドラえもん『妙だな……… まさか、誘ってるのか?』 ドラえもんがそう考えたとき、後ろで 「おいっ!何をしている!?」 という声がした。 ジャイアン『ヤバイ。見つかった!』 四人は自然と身構えた。話しかけられた以上、上手くかわさない限り戦闘は避けられない。四人は作戦の失敗も覚悟した。 しかし、団員の言うことは意外な事だった。 したっぱ「何ここでさぼってんだ! 早く会議へ行け!!」 ジャイアン「へ?」 カイギの意味が分からなかったが、団員の様子からすると、まだバレてないようだ。 ドラえもん「会議?」 ドラえもんが聞くと、突然団員は怒りだした。 したっぱ「貴様ら、話を聞いてたのか? 今日はラジオ塔の最上階で、トシミツ様達が、今後の計画について話してくださる重要な会議があるではないか!」 団員の剣幕に、スネ夫が少し動揺する。 スネ夫「あのぉその………」 スネ夫の様子を見ると、したっぱは一転してやれやれといった顔付きになった。 したっぱ「話を全く聞いてなかったんだったな。 まさか合言葉も聞いてなかったんじゃないのか?」 スネ夫『合言葉……?………チャンスだ!!』 団員の言葉にスネ夫は合言葉を聞き出すチャンスだと感じた。 スネ夫「……すみませ~ん。合言葉、忘れたんですぅ。」 それを聞き団員は呆れた表情になった。 したっぱ「ホンット呆れるなあ。 まあ良かった。あのまま行ってたら、しょっぴかれるとこだったしな。 合言葉は「サカキ様万歳」だ。 ホンット求人難とはいえ、こんなに団員の質が下がるとは…… もう少し考えて雇って……ブツブツ……」 そう言うと団員はいってしまった。 ジャイアン『ロケット団って大変なんだな………』 ジャイアンはしみじみそう思った。 のび太『やっぱりこいつらアホだな。キシシシシ。』 とにかく合言葉を手に入れる事が出来てよかった。 もし、このままラジオ塔へ向かえば確実に一網打尽にされてただろう。 ドラえもん『よし、ラジオ塔へ向かうぞ。』 四人は、ラジオ塔へ向かった。 入り口で見張っているしたっぱに合言葉を聞かれるのかと思ったが、ただ怒られただけだった。その結果、容易にラジオ塔へ侵入することができた。 ドラえもん『調子狂うなあ。』 まさか、最悪の事態を考えに考え対策を立てたドラえもんは肩すかしを食らった形になった。ここまでロケット団が間抜けとは思ってなかったのだ。 しかし、ラジオ塔内部には団員で溢れていた。 ジャイアンはその数に驚いた。 階を増す毎にその数は増えていく。 ジャイアン「あぶなかったな。無計画にいったらソッコー囲まれてアウトだったな……。」 ジャイアンがそう思ったとき、 「きゃあ!やめて!」 と、誰かが助けを求める声が聞こえた。 声の方を見てみると、メガネを掛けた娘が必死にロケット団員に懇願している。 クルミ「やめて!! こんなことをして楽しいんですか? 何がしたいんですか!?」 したっぱB「うるさい!!!!」 したっぱはそう言い、クルミの頬をはたいた。 ジャイアン「あんのやろう………!」 俺はジャイアン、ガキ大将。 ここで助けなきゃ男がすたる。 ジャイアンは腕捲りをし、戦闘体制に入った。しかし直前でドラえもんの言葉を思い出した。 『目の前で何が起ころうと我慢するんだ。 下手に動いても、誰も救えはしない。』 俺はジャイアンガキ大将。 しかしガキじゃない。 ここは大人の心で自省した。しかし、 ジャイアン『ロケット団………絶対ブッ潰してやる!』 ジャイアンの中で確かな闘志が産まれた。 その後、腹が立つことは色々あったが、一行は一度も戦闘することもなく、最上階へついた。 そこには空間の中に所狭しと、黒装束でぎっしりとしている。 とりあえず、四人はその中に溶けこんだ。 すると、前方に四人の人影が現れた。 すると、真ん中の少し白髪混じりの男が、話を始めた。 白髪「諸君。ごきげんよう。私が、ロケット団仮総師のトシミツだ。」 ジャイアン『あのオッサンが………』 ジャイアンはそう思った。声は低いが、人相はそこまで極悪な感じを得られない。 トシミツ「今回ラジオ塔をのっとったのは他でもない。理由は二つ。 一つ目はサカキ様の帰還。 もう一つは、このラジオ塔から怪電波を流し、全国のポケモンを意のままに操ることだ!!!」 なんだ、おもいっきりゲーム通りじゃないか、スネ夫はそう思った。 のび太『果たしてテメェらみたいな間抜けな組織にそんなことが出来るかな? キシシシシ。』 二人の反応はこんなものだったが、ただ一人この男は違った。 ジャイアン『チクショウ……… そんなこと、させてたまるか!』 彼はゲームの台詞は余りよく読んでないようだ。 各々の思惑とは別に、トシミツの話は進んだ。 トシミツ「三週間!!! 怪電波が完成し、各地のポケモンを意のままに操る時までに必要とする時間だ。 諸君には、その間、此所、コガネで籠城戦をしてもらいたい。」 ドラえもん『成程……、ラジオ塔だけでなく町ごとのっとったのは、コガネデパートを押さえ、籠城戦に必要な物資を確保するためか。 幹部の方はよく考えてるな………』 ドラえもんはそう思った。 トシミツ「三週間!! それを耐えれば我等の勝ちだ! この計画の浮沈は君達の士気にかかっている!!」 「オオオーーー!!!」 全員が勝どきをあげた。 トシミツ「諸君、ありがとう。 次は少し、コウ君から話があるようだ。聞いてくれたまえ。」 そう言い、トシミツは、隣の背の高い銀髪の男にマイクを渡した。 すると、男はゴホンと咳払いをした後、こう言った。 コウ「サカキ様万歳………」 ドラえもん『サカキ様万歳………? あれは確か……』 ドラえもんがそう思う前にコウと呼ばれた男が合言葉を言うと、今までうじゃうじゃしていた黒装束達が一斉にその場に座りこんだ。 その中で立っていたのは唯四人。 ドラえもん、ジャイアン、スネ夫、のび太だった。 コウ「おやおや、まさかと思って号令をかけたら、ネズミが四匹も忍び込んでいるとは。」 コウが笑う。 ドラえもん『やられた………。 この方法ならいちいち一人ずつ合言葉を聞かなくても、大勢の中から敵を探ることができる。 数の弱点を克服する良い手だ。』 ドラえもん達は身構えた。もはや、戦闘は避けられない。 コウ「さあ、どうやって料理しましょうか……」 ドラえもん達に緊張が走る。 そのときコウの横に居た、背は高くないが体格のいい男が言った。 「おい、こいつらは俺に殺らせろよ。」 コウ「カホウさん……。見つけたのは私でしょう?」 コウが男に反論する。 二人の間に、ピリピリとした空気が流れる。 すると、その間に、誰かが割って入った。 それはまだ、18にも満たないであろう若い女だった。 女「さっきね、コウさん町で暴れたからここは先輩の顔を推して、カホウさんに譲ってもいいんじゃない?」 二人はそう言われ、身構えるのをやめた。 コウ「………わかりましたよ、キキョウさん。 ここはカホウさんに譲りましょう。」 カホウ「ヘッヘッへ、そう来なくちゃ。」 そう言うとカホウはゆっくりとのび太達の方へ歩いてきた。 のび太『ちっ、俺の勘が言ってる、コイツはヤベェ。』 のび太がそう思った時、ドラえもんが小声でのび太に囁いた。 ドラえもん「これはかなりヤバい状況だ……。 のび太君、僕が今からモココのフラッシュで奴らの目をくらませる。 目がくらまないよう、目を瞑ってくれ。 これで奴らにスキができる筈だから、ジャイアンとスネ夫を連れてテレポートで逃げよう。 ジャイアンとスネ夫ちょっと遠くてこの作戦は伝えられない。 彼らも目がくらむだろうからフォローしてやってくれ。」 そう、のび太は言われた。 のび太は無言で頷いた。 カホウがゆっくり歩いてくる。その先のロケット団員は皆、さける様によけていく。 のび太達とカホウの間に大海が裂けたような道ができた。 カホウ「一瞬で掃除してやるぜ。 行けっ、スターミー。」 カホウがスターミーを繰り出した。 その瞬間、 ドラえもん「行けっ、モココ!フラッシュだ!!」 ドラえもんもモココを繰り出した。 カホウ「ふん!遅い!! スターミー、なみのり!!」 そのとき、スターミーから強烈な水流が発生し、水はのび太達全員を呑み込んだ。 のび太「アゴボババ」 ジャイアン『くっ、苦しい!』 ジャイアン達がそう思ったとき、 「パリーン」 ラジオ塔の窓が破れ、中から水が滝の様に流れる。 もちろんその中ののび太達も、窓から投げ出された形になった。 スネ夫「しっ、死ぬ!」 確かに冗談ではなく死んでしまう。 しかしそのとき、 ジャイアン「がぼばびぶ、ばいりびー、ぶろらいぶ、ぼべばびぼぶべぼべぼ(オーダイル、ストライク、カイリキー、俺達を水流から助け出せ!)」 ジャイアンはボールを水流外へ出した。 カイリキーは、のび太を受け止めオーダイルは水の中からジャイアンを救いだし、ストライクは俊敏な動きでドラえもんとスネ夫を救出した。 ドラえもん「がはあ、はあはあ、ありがとう。ジャイアン」 ドラえもんがそう言った瞬間上から声が聞こえた。 カホウ「油断するのはまだ早いぜ……」 その声がしたほうからみると、上空から、カホウとスターミーが凄まじい勢いと水流と共にラジオ塔から滑走してくる。 あの水流に巻き込まれたらひとたまりもない。 ドラえもん「みんな!逃げろ!!!」 ドラえもんが言うが早いか、全員は水流の落下ポイントから離れた。 「グアシャーーン!!!」 地面に水が叩きつけられる。逃げ遅れた、ジャイアンのポケモンと、ドラえもんのモココは一撃で全滅してしまった。 さらに、水の余波を受け全員は建物の壁に叩きつけられた。 スネ夫「うぐぐぐぐ………。 あいつ異常だ……」 ドラえもん『逃げなきゃ……… のび太君は…………』 のび太は今一行から離れたところにいた。 ドラえもん『クッ、これじゃあテレポートで逃げられない!』 もう、ドラえもん達に残された道は戦うことしかなかった。 スネ夫「行けっ!マグマラシ、スリーパー、オオタチ!!」 スネ夫は手持ち全てを繰り出した。 ドラえもん「こっちも、ビリリダマ、ヌオー、エイパム!」 のび太「ポッポ、フーディン、ゲンガー」 のび太(ゲンガー)『やっぱり、おれが直々に戦わなくちゃなのか………』 カホウ「ほう、これだけ差を見せても立ち向かってくるか。 面白くねぇな。 30秒。30秒でカタをつけてやる!」 そう言い、カホウとスターミーがまた高い波を作り出した。 「ぐぐぐぐぐ……」 勝負は一瞬だった。 カホウのスターミーのなみのりはその場にあった全てを呑み込みつくし、一瞬で全てのポケモンが戦闘不能にしただけではなく、トレーナー本人達にも、立ち上がる事さえ不可能のダメージを与えた。 カホウ「つまらなかったな。 まあ、楽に殺してやるとは言わん。 最も苦しい殺り方、つまり溺死で殺してやる。 ギャッハッハ」カホウは狂ったように笑った。 のび太『チクショウ………俺がこんなとこで……』 そう思ったとき、のび太の目の前が真っ白になった。 スネ夫「な、なんだ………」 スネ夫の目の前も真っ白になっている。 ジャイアン、ドラえもん、それにカホウも例外ではなかった。 カホウ「くそっ、何だ!?」 ドラえもん「フラッシュ? 一体、誰が……?」 ドラえもんがそう考える暇もなく、誰かがドラえもんの手を引いた。 のび太はその状況が全く呑み込めず、ただ目がくらみ、呆然としていた。 すると、何かが自分に向かってくる、そんな気配を感じた。 のび太「誰だ……?」 のび太が訊いたが、向こうはのび太の問いに答える代わりに別の事を訊いてきた。 ?「アンタのフーディンテレポート使えるか?」 のび太「へ?」 ?「使えるんかと訊いとるんや! 使えるんやったらはよせい!!」 のび太『何だ?こいつは………』 のび太は疑問に思ったが、うっすら目の前には、青いボディが見える。 遠くにいる筈の、青狸だ。 ジャイアンとスネ夫らしき物も形だけうっすら見ることができた。 のび太『コイツが誰かは分からないが、青狸どもを連れてきてくれてることから、敵ではなさそうだ。それに……』 この最悪の状況。この助けを受けない手はない。 逃げることができれば、名前と一匹だけだがポケモンが分かっているのでカホウとかいう奴を殺せる可能性もある。 ?「はよう、ウチの手をつかめや!!」 のび太は無言で目の前の、手らしきものを掴んだ。 カホウ「待てよ、貴様ら!!!! スターミー!なみのりだ!」 カホウの視力が回復したらしい。 水が迫ってくる音がする。 のび太「テレポート!!!」 のび太がそう叫ぶと、のび太達はその場から消え、なみのりを回避した。 テレポートによって、その場から離脱したのび太達はエンジュのポケモンセンターの前にいた。 ドラえもん「助かった………」 ドラえもんは一息ついた。 ?「あんたら感謝しいや。 ウチが助けに来んかったら、今頃全滅やで。」 全員がとっさに声のしたほうを振り向いた。 スネ夫「あっ! あんたは……!」 ドラえもん「コガネジムジムリーダー、アカネ!!!」 驚いている全員をよそに、アカネは話を続ける。 アカネ「そこのメガネ以外はどっかで見たような顔やな。 ジムにきたやろ。」 のび太を除く全員が黙って頷く。 アカネ「あんな、ジムに挑戦できるようなトレーナーつって、よう、しゃしゃらん方がええで。命を無駄にしたらあかん。 ここはウチらに任しとき。」 アカネが言った。 助けて貰ったとはいえ明らかに自分を見下しているような発言にジャイアンが憤慨した。 ジャイアン「言っとくけどな!俺ら(のび太以外)はお前に勝ったんだぞ! そんな偉そうな口をきいてもらいたくねえ!」 と、ジャイアンが言った。 ドラえもん「ジャイアン……… 言い過ぎだよ……」 そう言われたアカネはやれやれといった様子でため息をついた。 アカネ「アンタ、何も判っとらんようやね。 ほなポケセンで回復してき。 ちょいと相手になるで。」 ジャイアン「望むところだ!!!!!」 一方、コガネではのび太達に逃げられたカホウがいた。 カホウ「ちくしょーう!!!畜生!!畜生!!」 カホウは激仰した。 コウ「獲物を譲ったと思ったら何です? カホウさん。このザマは。」 ラジオ塔上空からエアームドに乗り、長身の男が降りてきた。 カホウ「コウ……… 俺は今、イライラしてるんだ……。 殺すぞ」 カホウは静かに、しかし凄まじい剣幕でコウを見た。 コウ「イライラしている? それは私の方ですよ。 私なら逃がさず一網打尽にできたのに、どっかの馬鹿に譲ったせいで逃げられてしまったんですよ? 馬鹿も休み休みして欲しいですねぇ。」 カホウ「なんだと…………?」 二人の間にまた緊迫した空気が流れる。 今にも殺しあいが始まりそうだった。 しかし、 キキョウ「はーい。終了、終了。 トシミツ様の御前だよ。 そんなことしていいの?」 ラジオ塔から、若い女と、白髪混じりの男が出てきた。 カホウ「ふん。運が良かったなカスが」 コウ「単細胞の相手は疲れますね……」 二人は皮肉を言い合い、間を離れた。 トシミツ「まあ、コウ君が侵入者を見つけたのは功績。 カホウは逃げられたとはいえ侵入者を撃退したのは事実。 評価に値する。 しかし!」 トシミツが声を荒げた。 凄まじい威圧感が回りにのしかかる。 トシミツ「これからの籠城戦、結束が崩れるのは不利だ。 優先すべきはロケット団……これを忘れるな。」 カホウ、コウ「はい。」 やはり、この人はヤバい。 二人はそう思った。 また、一方エンジュでは、全員がポケモンの回復を終え、ジャイアン×アカネ戦争が勃発していた。 ジャイアン「ポケモンの数くらいは決めさせてやるぜ!!」 スネ夫が訊いた アカネ「ポケモンの数? 笑わせんなや。 奴らとのバトルは言わば喧嘩や。ルール無用や。 まあ、今回は「参った」というたら負けっちゅーことで。」 アカネが言った。 俺はジャイアン、ガキ大将。 売られた喧嘩は買わねばならぬ。それが女であってもだ。 ドラえもん「ジャイアン、やめたほうが………」 スネ夫「行けっ、ストライク!!!」 ドラえもんが言うか早いか、ジャイアンはをストライク繰り出した。 アカネ「ほー。ストライクか。前より強うなっとるようやな。 ほな、いくで。」 アカネは身構えた。 スネ夫「なに? あいつ。 ポケモン出さないよ。やる気あんの?」 スネ夫が不思議がった。 アカネ「ええよ。ガキの戦いに本気出すまでもないんやから。」 アカネはすましている。 スネ夫「ジャイアン、あんなこと言ってるよ! やっつけちゃえ!」 ジャイアン「どうなっても知らないからな! ストライク!でんこうせっか!」 ストライクがアカネを襲う。しかし、 アカネ「ミルタンク!! まもるや!!」 アカネはとっさにミルタンクを繰り出し、まもるを命じた。 ストライクの攻撃が無効化される。 ジャイアン「くそっ! きりさくだ!」 アカネ「遅い!!ミルタンク、ころがるや!」 ストライクが切りかかるが、圧倒的なミルタンクの回転力にそのカマは弾かれ、そのまま潰されてしまった。 ジャイアン「ああっ! ストライク戻れ!! くそっ!カイリキー目にもの見せてやれ!」 アカネ「やから動作が緩慢なんや!!」 ジャイアンがカイリキーのボールに手をかけた瞬間、転がっていたミルタンクがジャイアンに激突した。 ジャイアン「ぶごっ!」 ドラえもん「なんてことするんだ!!」 ドラえもんが言ったが、すぐにアカネに言い返された。 アカネ「最初に言うたやろ。 これは対ロケット団を想定しとるんや。 当然トレーナーへの、直接攻撃もある筈や。」 のび太『キシシシシ。良いこと言うじゃねえか。』 しかしミルタンクに撥ねられ、もう立てないかのように見えたジャイアンは立ち上がり、怒りを爆発させた。 ジャイアン「女とはいえ、もう許せねえ! 行けっ!カイリキー!」 ジャイアンはカイリキーを繰り出した。 ジャイアンは考えた。 ジャイアン『恐らく、奴はまた、俺がスキを見せたとき、ころがるで直接攻撃してくるだろう。 だから、ここはパワーに優れたカイリキーでダメージ覚悟でミルタンクを受け止め、回転を止める。 そうしたら状況はタイプの関係で俺が有利になる。よし。それでいこう。』 ジャイアンにしては中々のアイデアだった。 アカネ「ぼーっとすんなや! 行け、ミルタンク!!」 ジャイアン「カイリキー、受け止めろ!!!」 ジャイアンがそう言った瞬間、アカネは読んでいた、とばかりに次の指示を出した。 アカネ「ミルタンク! やっぱ、当たらんでええ! 回転数を落とさず、周りをころがり続けるんや!!」 その瞬間、ミルタンクは方向転換し、ジャイアンとカイリキーの周りを回り始めた。 砂ボコりがまきおこる。 その、砂ボコりは、ジャイアンの視界を奪った。 ジャイアン『くそっ! 何も見えねえ!! しかたねぇ、カイリキー、俺を守れ!!!』 パワーで勝るカイリキーに守られていては、手が出せない。 ミルタンクのころがるが終わり、砂ボコりが晴れてきた。 ジャイアン「今だ!! カイリキー!!クロスチョップ!!!」 ジャイアンがここぞとばかりに放ったクロスチョップがミルタンクの急所に当たり、一撃でミルタンクを沈めた。 ミルタンクが倒れた今、アカネを守るポケモンはいない。 ジャイアン「カイリキー、あの姉ちゃんをギャフンと言わせろ!! 殺すなよ!!!」 カイリキーの手刀がアカネの首筋に当たった。 アカネは地面に倒れこんだ。 ジャイアン「ちょっとやりすぎちゃったかな? 姉ちゃん、大丈夫か?」 ジャイアンがアカネに歩み寄ろうとした瞬間、後ろから声がした。 アカネ「プリン!! あのガキにかなしばりや!」 ジャイアンの体は動かなくなった。 ジャイアン「な………んで………」 アカネ「簡単や。 前を見てみい。」 ジャイアンの首が強制的に前に向けられた。 カイリキーの手刀で倒した筈のアカネが、どろどろに溶け始めた。 ジャイアン「あれはまさか………」 アカネ「せや。あれはメタモン。 通常かなしばりはかなり命中率の低い技や。 それを決めるために、アンタに隙を作った訳や。」 アカネは気絶したメタモンを回収し、ジャイアンに歩み寄る。 アカネ「さあ、もうアンタの負けや。 参ったは?」 アカネは馬鹿にするように言った。しかし、ジャイアンはそう簡単に降参するような男ではなかった。 ジャイアン「そんなの……するはずねえじゃねえかよ……」 ジャイアンは言った。 アカネ「そうか、残念やな……」 アカネは肩をすくめた。 アカネ「生意気なガキにはお仕置きが必要やな。」 アカネはそう言い、ジャイアンに向かってボール投げた。 ジャイアン「むぎゅ!!!」 アカネのボールからカビゴンが飛び出し、ジャイアンの上にのしかかった。 ドラえもん「ジャイアン!!! アカネさん!!やりすぎだ!!」 ドラえもんが言った。 しかしアカネに悪びれた様子は全くない。 アカネ「それもそうやな。 戻り。カビゴン」 アカネはカビゴンを回収した。 スネ夫「ジャイアン!!!」 スネ夫がジャイアンにかけ寄ったが、ジャイアンは既に気絶している様だった。 アカネ「つまらんバトルやったな。 分かったやろ、これでアンタらの実力が。 文句あるならかかってきてもええで。」 アカネが言った。 現在、最も戦闘力の高いジャイアンが、眼前であっさりやられたのだ。 残りの三人は動けるはずもなかった。 アカネ「根性が無いとは言わん。 それが正しい選択や。 まあ、コガネの方はウチらにまかせえ。」 アカネはそう言うと、その場から去ろうとした。 ドラえもん「待ってよ。 僕らも、ロケット団を倒したいんだ。 協力させてくれ。」 ドラえもんが言った。 しかし、アカネの返答は冷たかった。 アカネ「答えはNOやな。 正直言おか。アンタらは戦力外、足手まといや。 それでもこの件に首つっこみたかったら、ウチを倒してからにせえや。」 アカネはそう言うと、去っていった。 ジャイアン「チクショウ………」 ジャイアンの目に涙が溢れる。 女にしてやられ、あれ程コケにされたのだ。 悔しくない筈がない。 ジャイアン「追い掛けて再戦してやる!!!」 ジャイアンがアカネを追おうとしたとき、ドラえもんが止めた。 ドラえもん「待って! ジャイアン!! 今、君が行っても、アカネさんには勝てない。 いや、もし、今の実力で下手にアカネさんに勝ち、戦線に参加したとしてもあの、カホウっていう奴に勝てると思うのかい!?」 そう言われ、ジャイアンは口をつぐんだ。 スネ夫「アイツ……………半端じゃなかった………」 それを聞いたスネ夫が身を震わせる。 他の一同もそれを思い出し、沈黙が流れた。 数十秒後、ドラえもんが口を開き、静寂を破った。 ドラえもん「…………強くなろう。 アカネさんが言ってたじゃないか! 強くなったら相手をするって!! 負けたのは誰のせいでもない!! 僕らが弱かったからなんだ!!!」 全員は、ドラえもんの言葉に聞きいっている。 全員の反応を見るように周りを見回した後、ドラえもんは続けた。 ドラえもん「そして僕は考えたんだ。 強くなるために何をしたらいいか。 一つ目は、当然ながら、ポケモンの強化。 これは、絶対必要条件。 先程のバトルでは、完全にレベルで負けてたからね。 もう一つは………」 そこでドラえもんは声を高くした。 ドラえもん「新しいポケモンの捕獲………!!!」 ドラえもんの言葉にスネ夫が納得する。 スネ夫「確かに、新しいポケモンの捕獲はいいかもね。 戦いにバリエーションが増えるし、トレーナー戦と違って、奴らとの戦いはルール無用だから、ポケモンは居れば居るほど有利だしね。 アカネさんが言ってたけど。」 ジャイアン「俺も賛成だな。 あの、水野郎と姉ちゃんをギャフンと言わせてやるぜ!」 ジャイアンが拳に力をいれる。 ドラえもん「そこで、僕らの目標は、具体的に言うと平均レベルを15上げる事と、新しい戦力を最低でも、二体は作るということ!!!!」 ドラえもんは言った。 スネ夫「15は正直キツイな………」 ジャイアン「15でいいのか?」 のび太『俺は15じゃ足りねぇな、多分』 各々の思惑が交錯するなか、ドラえもんが信じられないことを言った。 ドラえもん「ちょっと、言いにくいんだけどね……… その目標を達成するために、僕らは一度、それぞれ別れた方がいいと思う」 突然ドラえもんの口から飛び出した仰天発言に、一同は驚いた。 スネ夫「正気かい!? 僕らの本当の敵を忘れていないだろうね!?」 スネ夫が言った。 以前、離ればなれになるのは危険だと言ったのは、自分じゃないか。 スネ夫はそんな疑問を持った。 ドラえもん「ああ、忘れてないよ。 時間犯罪者さ。」 ドラえもんは、答えた。 スネ夫「だったらなんで!?」 スネ夫が必死で問いつめるのを、遮るようにドラえもんは言った。 ドラえもん「確かに、危険だと言ったよ。 しかし、今は状況が違う。 奴は僕らを殺せないよ。 このイベントをクリアさせる為にね。」 しかし、スネ夫が反論する。 スネ夫「そんな、クリアさせる為って…… 僕らが殺されない保証には全くならない!!」 スネ夫は必死だ。 無理もない。この青狸は殺される確率が最も高い選択をしようとしているのだ。 しかし、当の青狸は続ける。 ドラえもん「そんなことは、百も承知だ。 でもね、そうしなきゃロケット団を倒し、前に進めない。」 ドラえもんは淡々と進める。 スネ夫「でも!!!!!!」 スネ夫はまだ、納得がいかない様子だ。 ドラえもん「こんな状況になってしまったら、多かれ少なかれ命を賭けなければ、先には進めない。 しかし今は、奴は僕らにイベントをさせる為に殺さない可能性が高い。 だから、今が個々が各地を回り、多様な戦力を手に入れる最後のチャンスなんだ!!!!」スネ夫「そんなこと………」 スネ夫はやはり尻込みしていた。しかし、 ジャイアン「俺はやるぜ。」 ここで、ジャイアンが小さく答えた。 スネ夫「正気かい!?ジャイアン!!」 スネ夫がすぐさま言う。 ジャイアン「ああ。 俺には、なになにだから殺せない、とか難しいことは、全く分からねえ。 だけどな………」 ジャイアンはドラえもんの頭に手を置いた。 ジャイアン「俺は、コイツが言うから正しいと思うんだ。 ドラえもん……… 俺はお前に従うぜ。」 ドラえもん「ジャイアン………」 ドラえもんの目が何かで霞む。 スネ夫「…………。分かったよ。 でも、これでなにかあったらドラえもんのせいだからね!」 のび太「僕もいいよ。 奴らを倒 そして、翌日。 四人は、ポケモンセンターの中で一夜を明かし、ポケモンセンターの前に集合していた。 ドラえもん「お互いに連絡は定期的にとり合おう。 期日は二週間と言いたいとこだけど、奴らは計画完成まで三週間と言っていた。 だから、皆、一週間以内で条件を整えて欲しい。」 ドラえもんが言う。 ジャイアン「おう! まかされよ!!」 スネ夫「じゃあ、僕はこれで………」 スネ夫はそう言い、去り、やがて、ジャイアンも去っていった。 二人は明るい希望を持ち、去っていったが、唯一人、全く違う面持ちの人間がいた。 のび太は考えていた。 こいつら、マジで別れやがったww 臭い友情でも見せやがって。 確かに、イベントクリアの為に、こいつらは全滅はさせられない。 全滅は、だ。 イベントクリアさえしてしまえば、こいつらは邪魔なだけ。 何人か駒が残れば、いい。ただ、それだけ。 あのスネオとかいう奴でも殺してやる。 そして、こいつらの、虫酢のはしる、信頼とやらをぶち壊してから、殺してやる。 青狸。 テメエは俺を野放しにするという、最もしてはならない事をしたんだ! キシシシシ。 のび太はこの世の物とは思えない程の邪悪な顔をした。 さて、そろそろ行くか。 のび太は、 のび太「じゃあね、ドラエモン。」 と言い、その場を去ろうとした。 しかし、ドラえもんからはのび太の予想外の言葉が帰ってきた。 ドラえもん「のび太君……… 僕らは一緒に行動しよう。」 のび太『何っ?』 のび太は予想外の言葉に驚いた。 しかし、折角のチャンス。 動揺して簡単に無にしてしまう訳にはいかなかった。 のび太「何故だい? 僕一人じゃ不安かい?」 計画の為になんとか、この青狸を払い除ければならない。 しかし、その青狸はまたも食い付いてくる。 ドラえもん「うん。不安さ。 だから付いていかせて貰うよ。」 のび太『くっ、こいつ、何故だか知らないが、完全に俺の事を疑っている。』 のび太は、次の手を打つため、何かを言おうした瞬間、先にドラえもんの口が動いた。 ドラえもん「いや、不安と言っても、君がじゃない。 僕の方がさ。僕のポケモンは全体的にレベルが低いからね。 君に守って貰おうと思って。」 何気なく思えたドラえもんの一言が重くのび太にのしかかる。 のび太『チッ、こいつ………巧い。 これで俺が奴から自立することを理由に離れる口実を使うことが出来なくなった。 もし、このまま保護を求めてすり寄ってくる奴を不自然に拒絶すれば、完全に黒にされる確率が高くなる。 もし、疑ってる訳でなく、マジで言ってる場合、無理に追い払おうとすれば確実に、奴との仲が不仲になる。それに…………』 まだ、ここで明かす事は出来ないが、のび太の策は、まだしばらくドラえもん達の仲間であり続ける事が絶対必要条件の一つ。 今、彼らの信頼を失う危険はなるべく、犯したくなかった。 のび太「仕方ないなあ、ドラエモンは。僕が君を守ってあげるよ。」 のび太は苦渋の決断の末言った。 ドラえもん「ありがとう。 のび太君!!」 青狸は自分の前を歩き出す。 それを後ろから見つめるのび太の顔は、屈辱に歪んでいた。 次へ
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鉄人兵団に追い込まれ、絶体絶命ののび太たち。 すると突然、ロボットたちやリルルが消え始めようとしていた。 しずか「リルル!!」 リルル「しずかさん…… うまくいったみたいね…… よかった……」 しずか「リルル……」 リルル「今度生まれ変わったら…… 天使のようなロボットに……」 しずか「リルル…… あなたは今、天使になってるわ……」 リルルの目に涙が溢れる。 リルル「嬉しい…… 涙を流すロボットなんて、変よね?」 しずか「2人は、ずっと友達よ」 リルル「お友達……」 手をつなぐ2人。 するとリルルは消えてしまう。 しずか「あっ。リルル!! わああーん!!」 ミクロス「僕も、涙が出る装置が欲しい……」 地球。 一同「やったぁ!!」 のび太「僕たちは、地球を守ったんだ!」 一同「それーっ!」 ドラえもん「何がどうなったんだかわかんないけど、そうなんだ!」 スネ夫「朝日なんか登っちゃって、いいムード満点だ!」 のび太たちの前にしずかとミクロスが立っていた。 のび太「あっ、しずかちゃん。しずかちゃん! えっ? リルルが!?」 放課後。 生徒たち「先生、さようなら!!」 先生「野比は残りなさい。この頃ボケっとして。授業に身が入っとらん!」 のび太「メカトピアは、今どうなってるんだろう? きっと、天国みたいな社会になってるんだろうな…… リルルは生まれ変わったかな? また地球にきてくれないかな? 観光旅行かなんかでさ」 のび太が目にしたのは飛んでいたリルルだった。 のび太「リルル。リルル!」 リルルは空に飛び去っていく。 のび太「やっぱりリルルだ……」 先生「野比、今日はもう帰ってよろしい」 のび太「はーい! さよなら!!」 のび太は学校を後にする。 のび太「ねぇ、みんな!」 ドラえもん「ええっ? 本当!?」 のび太「ホントだって!」 しずか「ねぇ、どこよどこ?」 ジャイアン「なんかの見間違いじゃないのか!?」 スネ夫「うん。例えばUFOとか」 のび太「ホントだって! あの雲の上のところ!」 スネ夫「ふふふ! それじゃあまるで天使じゃない……」 のび太「そうさ。リルルは、天使さ!」 (終)